第387話 創作上の学校
おくさんが青春映画を見ながらポツリと呟く。
「よく漫画論とかで『経験しないと描けない! リアルさがない! 経験経験経験!』って言うじゃん」
「真面目に映画見たらいいのに」
「でも学校生活なんてほとんどの人が送ってるのに、アニメや漫画じゃ全然リアルじゃないじゃんね」
「無視か……。で、それって例えば?」
「屋上が常に開放されてたりとか」
「あぁ」
「全国模試一桁とスポーツ特待生でもない一般筋肉が同じクラスにいたりとか」
「あるね」
「学校の七不思議が当然のように主人公以外には周知されてたりとか」
「ん?」
「定期的にテロリストやゾンビが攻めてきたりとか」
「それは男子がやる授業中の妄想でしょ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます