第315話 判断基準

 おくさんがリビングのソファで茹でたみたいになっている。


「大丈夫?」

「ちょっと『サッ◯ロ一番』持って来て」

「うん」


僕が袋麺を手渡すと、おくさんはパッケージを繁々と見て、


「一個食べれなさそう。つまりこの塩梅あんばいの悪さは空腹じゃない」

「この確認作業が無くても普通分かるもんじゃない?」

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