第258話 明日

 高校時代、教師が夏休みの宿題についてドヤ顔でこう言ったらしい。


「’’『明日やろう』は馬鹿野郎’’ だ!」


それを聞いたおくさんは後ろの席の子にこう言ったらしい。


「そんなに明日の自分が期待出来ない奴なら、どんだけ将来の為に今頑張っても無意味じゃない?」


その子が困惑して


「そういう意味じゃないと思うよ……」


と返すもおくさんは


「可哀想に。先生は未来の自分を信用出来るほどの過去を積み重ねて来なかったんだね」


傲然としていたらしい。

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