第211話 お米一粒
スーパーに買い物に行き、お米のコーナーへ。
おくさんが十キロのお米を撫でる。
「お米十キロって何粒?」
「さぁ?」
「調べて。そのアイフォンはただの板?」
「辛辣ぅ」
言われるがままに調べてみる。
「大体五十万粒くらいになるらしいね」
「五十万!」
おくさんは急に腕を組んでお米十キロを睨み付ける。
「……『お米一粒に七人の神様』。つまりのこの袋詰めに三百五十万の神様……」
「……」
「勝ったな」
「何に」
二人暮らしの僕らが十キロを買うのはまだまだ先の話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます