第2話　手料理

「美味しかったよ」


って面と向かって伝えると


「あい」


ってあしらう。


でも僕が残業で遅れて帰ってきたとかで晩御飯の時間がズレると


「……」

「……」


キッチンとか物陰から、僕が独り言で「美味しい」っていうのを窺ってる。


ちなみに一番喜ぶのは味噌汁を飲んだ時に自然と出た、染み入るような


「あぁ〜〜……」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る