第6話 同期の人達

色々あり、凄い人気を博したラルク、その人気っぷりは世界規模になり、デビューしてから1日で登録者が100万人を超えるという事態になった。それはVtuberとしても史上初であり、Vtuber界隈では知らない人はいない程の存在になった。


そんな大物とも呼ぶべき存在のラルクの中身、和人は何をしていたかというと、やっぱり寝ていた。


今日が同期の子達と顔を合わせる日だと蓮夜さんに昨日あれだけしつこく言われていた筈なのにやっぱり寝ていた。


だが、その夢のような時間も終わr)))


◇同じような展開が続くので大幅カット!


和人『はぁ、、、ところで蓮夜さん同期の人達はまだですか?』


蓮夜『もうすぐ来ると思うよ。ってか、君はあのラルクの中身って自覚がホントにあるのかい?そんなんじゃ、せっかく得た人気も地に落c)) いや無いか、君の才能も持ってすれば、そんなの些細な問題に過ぎないね。』


和人『僕のこと過信し過ぎじゃありません?僕はそんな褒められたような人間じゃないですよ........』


蓮夜『そうかな、だって、っと来てしまったようだな。この話はまた今度にでも。』


と言って蓮夜さんはドアの方へ視線を向ける。それに釣られるように俺も向くと、ドアが開かれた。


入ってきたのは、多分これは月乃桜さんだな。一発で分かる。何故ならVの身体の方と全く同じ外見をしているから。


蓮夜『へぇ、僕も初めて見るけど、和人君以外はホントにそのままVのモデルにしてるんだな。』


気になる事を言い出したので聞いてみる。


和人『僕以外はそのまま?』


蓮夜『あぁ、君以外の月乃桜さんと天沢五月さんと桜井鈴香さんは全員現実の姿をそのままVのモデルにしたらしいよ。』


なるほど。じゃあ何故俺だけ違うのだろう。


和人『あの、じゃあ何d))『貴方がラルクさんですか?』


突如月乃さんに話しかけられたので、月乃さんがいる方向を向く。


和人『こっちの俺は白井和人ですよ。ラルクはVの方の立ち絵の名前です。』


そう言うと、頬を少し赤らめ、俯きながら月乃さんは『そうですか.....』と呟く。


桜『あ、、私の名前は月山 桜と言います!下の名前はそのままVの方に引用して、苗字の方は少しだけ変えてみる事にしたんでふ!』


噛んでるな......... 月乃...... いや月山さんはさっきの数十倍くらい頬を、顔全体を赤くさせた。そんな絡みをしている間に次の子が来たようだ。


【ガチャ】


ドアが開くと入ってきたのはやっぱりロリだった。その横には眼鏡を掛けた..... って祥子さんじゃん。


五月『君がラルクくん..... 嫌、和人君かな?』


下から見上げるようにこちらを見てきた天沢さんが俺に尋ねてくる。何故俺の名前が分かったか....... だが、大方事前に知っていたのを今知った風に装ってるだけだろう。それより......


和人『そうですね。俺は白井和人です。それで貴方は.....?』


五月『あぁ、私は天沢五月、Vとしての名前と変わんないよ。それと言っとくが私はロリはロリであっても合法だからね。狙うなら今のうちだぜ☆(ウインク)』


蓮夜さん?『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』


後ろの方で蓮夜さんが、何やら叫んでいる。あの人時々キャラ崩壊するけど大丈夫なのだろうか?それよりも小さい事をコンプレックスにしてた筈だが、ロリと言ってしまって良いのだろうか。まぁ、自分で言ってるからいいのか....?


五月『あぁ、それとこっちの人は私のマネージャーの桜井祥子さん。』


またペコリと頭を下げてくる。初対面という事にしたいという事だろうか。まぁどうでもいいが。


だが、、一つ疑問が残る。天沢さんはマネージャーを連れてきたのに、何故月山さんにはマネージャーがいなかったのかということだ。聞いてみよう。


和人『あの、天沢さn))『五月』『天沢s))『五月』『天z))『五月』『a))『五月』『はぁ、分かりましたよ。五月さんにはマネージャーが付いてきてるのに、月山さんにはマネージャーがいない理由はなんですか?』


と聞きながら月山さんの方向を向く。五月さんは満足そうな顔をしながら無い胸を張っていたので、少し可哀想に思えてきた。


桜『あの、私のマネージャーの人は今日風邪をひいてしまって..... だから今日は私1人で来たんです。それと、私も下の名前で呼んでほしいです///』


なるほど。それならいない理由にも納得だ。それより月山さんも下の名前で呼ぶのか..... この調子だと鈴香さんの時も同じ事になりそうだな。まぁ鈴香さんは祥子さんと苗字がダブってるから元々名前で呼ぶ気ではいたのだが。


和人『分かりましたよ。桜さん。これで良いですか?』


桜『は、ひゃい!///』


噛んでしまったようだな。とやっていたところで3人目が来たようだ。


鈴香『え、もう皆来てんの!早すぎ!』


鈴香さんはVの立ち絵と同様オッドアイの瞳を持っていた。それより蓮夜さんと同じくTHE・陽キャって感じの人だ、配信の時と全然キャラが違う。ついでに口調も。鈴香さんの隣には眼鏡を掛けた男性がいた。あの人がマネージャーなのだろう。それよりも眼鏡..... 流行ってるのだろうか.....?


それからはお互いの自己紹介などをして、早速5期生コラボの話などが出てきた。


鈴香『5期生コラボかぁ。ぶっちゃけこの中では和人が一番伸びてるんだし、和人を中心にしてやった方が良くない?マネはどう思うよ?』


マネ『確かにそれが良いと思います。私も賛成です。それと、私の事はちゃんとマネージャーと呼んでください。友達になった覚えはありません』


鈴香『固いなぁ。良いじゃん、マネで。私結構気に入ってるんだけどなぁ。』


まるで友達だな.....


桜『確かに和人さんが一番伸びてるし、和人さんを中心にコラボの話を進めていった方が視聴数など、そういう面では一番良い案かもしれません。』


五月『確かに。それいいね!その方向でいこうよ!てかさ〜そんな事より収益化とかメンバーシップとか他の期の人とコラボとかはいつぐらいに解禁されるわけ?』


確かにそれは気になる点だ。


祥子『それは伸び次第ですかね。今のところは和人さんが収益化やメンバーシップ、スーパーチャットや他の期の人とコラボがいつでも出来る状態にあります。なので和人さんが希望するのならば明日の配信にでも解禁する事は出来ますよ。他の、、五月さんや桜さん、それに鈴香さんは今のところスーパーチャットと収益化ぐらいなら解禁出来ると思います。』


鈴香『やっぱ伸びって大事なんだねぇ〜。』


和人『明日配信あるんですか?』


蓮夜『あれ?言ってなかったけ。明日5期生のメンバーそれぞれには配信をやって貰う事になってるんだけど、基本的には明日は雑談がメインかな。はい、これスケジュール表。』


スケジュール表とやらを渡されたので見てみる。


--------------------


17:00 月乃桜/tsukino sakura 雑談枠※収益化解禁


19:00 天沢五月/amasawa itsuki 雑談枠※収益化解禁


21:00 桜井鈴香/sakurai suzuka 雑談枠※収益化解禁


23:00 ラルク/RARUKU 雑談枠※収益化orスパチャ解禁


--------------------


どうやら2時間おきに配信をするようだ。基本的には初配信の時と順番は一緒だな。


和人『2時間おきですか......』


鈴香『へー、私達も明日収益化解禁されるんだー!ってか、私このスケジュール表貰ってない!マネどういうこと!?』


マネ『あ、すいません。忘れてました。』


五月『そんな真面目感出してたのに、実はPONだったんだ。鈴香ちゃんとマネ気が合いそうじゃない?w てか私も貰ってなかったんだけど、祥子さん今持ってる?』


祥子『はい持ってますよ。どうぞ。』


鈴香・マネ『ちょっと五月(五月さん!)それどういう意味よ(ですか!)』


五月『やっぱり似たもの同士wwww』


そんな絡みを見ていると、肩をちょんちょんと叩かれたので、振り返ってみる。


どうやら桜さんに肩を叩かれたようだ。そして何故か手招きをしている。耳を貸してということだろうか。


和人『?』


桜さんの口に耳を近づけてみる。


桜『良かったら今度コラボしませんか?//』


なるほど。コラボのお誘いか..... まぁここは承諾しておこう。


和人『良いですよ。』


そう言うと小さなガッツポーズをしながら桜さんは俺から離れていった。


その後はDiscordなどを5期生同士で繋げたりして、同期との初対面は終わった。


家に帰ってきた俺は疲労感からかすぐベッドに飛び込んだ。


和人『はぁ.....明日は配信か。』


そう呟きながら夢の世界へと入っていく和人なのであった。



ラルク/RARUKU😈

チャンネル登録者数108万人・1本の動画

VLIVE5期生の新人Vtu 〉


【#ラルク/初配信】眠いけど頑張る。【VLIVE5期生】

476万回視聴 1日前に配信済み

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る