実録!自サバ女(元親友)の華麗なマウントについにブチギレた結果、無事に絶縁という運びになりました。

栗尾音色

第1話 プロローグ

皆さんは、「マウント」「フレネミー」「自サバ女」という言葉をご存知ですか?

おそらく知っているからこの小説を読んでみようと開いてくれた方が多いんじゃないかとは思いますが、知らないという方のために少しだけ解説したいと思います。


マウントとは、本来は猿や犬などの動物が自分の優位性をアピールするために相手の上に馬乗りになる行為を指します。

それは私たち人間も例外でなく、むしろ知能が高くて言葉を自在に操ることができるだけに動物よりも複雑で厄介なものとなっています。

わざわざ自分の価値を上げたうえで相手を下げるような言い方をするのがマウント。

気が弱くて言い返してきそうにない相手をターゲットにしてマウントを取るその目的は自分が優越感に浸るためであり、そんなことをする理由は一貫して嫉妬です。

自信たっぷりに最もな理屈を並べて言い負かそうとしてきますが、その実態はマウントを取ることでしか自分の価値を上げることのできない、気が弱くて自信がない人。


そして、フレネミー。

フレネミーとは、「フレンド(友)+エネミー(敵)」という意味の造語であり、つまりは「友達の皮をかぶった敵」という意味です。

このフレネミー、いかにもこちらを心配するお節介な友人…という立ち位置をブレずにアピールしてきますが、そのズレた言動から導き出される正体は「心配」という言葉を巧みに使った見下し行為をしているだけのマウンターでしかありません。


最後に、自サバ女について。

自サバ女とは、「自称サバサバ女」の略です。

「私ってサバサバしてる性格でしょ?だから何でもズバッと言っちゃって悪いんだけど…」と、サバサバしていることを先に申告しておいてから怒涛の批判を繰り広げます。

「私って、サバサバした変わり者タイプだから、あなたにはわからないだろうけど…」

というようなことを他人から言われるのではなく、自称している人のことを指しています。

本当にサバサバしている人は自称もしないし、サバサバしている自分が好きというわけでも何でもないと思います。

そして、この自サバ女ほど実際は糸を引いた納豆のような性格であり、ガムテープのようにターゲットに貼り付いてはネチネチとマウントを仕掛ける厄介な人。


以上の3つの要素の集大成のような人が、15年以上も付き合い続けた私の元親友でした。


気が弱く、あまり怒ったりしない性格だった私は彼女からの巧妙なマウントを長年素直に受け続けてしまい、自己肯定感は限りなくゼロに近い所まで落ちてしまいました。


そして、今から二年前。


子育てにいっぱいいっぱいだった私へと放たれた数々のマウント攻撃により自信は地の底まで落とされ、1ヶ月で5kg以上体重が落ちてしまう所まで追い詰められました。


「ただのマウントごときで、なぜそこまで?」


そう思ったそこのあなたへ、言葉の威力と破壊力をありのままに書き記したいと思います。


そして、経験したからこそ言える私自身の弱さと失敗。

「あの時こうしていたらよかった」、そんな後悔をここに対策として書くことで自身の心の消化を目指します。


読む人によっては面白くもあり、ただイライラするだけのつまらない小説でもあるかもしれません。


読者様のご都合と価値観で、ご自由に扱って頂ければ幸いです。








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