Twitterでいくらツイートしても小説の腕は上達しませんよwww

 Twitter、楽しいですね。

 レスバして、悪口書いて、罵って。

 煽って妬んで恨んで嫉んで僻んで憎んで罵詈雑言を吐き散らす。

 嗚呼素晴らしきかな、Twitter!


 どうも、熊ノ翁です。

 世界でも多くのユーザーを持ち、我が国においても国民的SNSとなっているTwitter。

 文章を読んだり書いたりするのがご趣味の皆様は楽しまれている方も多い事でしょう。


 創作界隈の皆様のアカウントを見ると、おはようからお休みまでひたすらツイートし続けてるアカウントや「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!! あと締め切り5時間しかないよォォォォォォ!!!!!(´;ω;`) ぐえー死んだンゴ!」といった背後に死と編集者が待つ状況でありながら尚ツイートされている作家様がいらっしゃったりなど、皆様熱心にTwitterで140文字の文章を書かれています。


 熊もまあ、連日連夜Twitterで鳥貴族の新メニューについてや呑んだ酒や食った物についてツイートしたり、クソリプぶん投げてきた相手にクソを投げ返したりと、こちらのSNSには随分とお世話になっております。

 熊がTwitterをマトモに使い始めたのは2019年の年初あたりからでして、これを書いている現在でそろそろ3年目。

 この3年間でTwitterで書いた文章量は「70(一日平均ツイート数)×30(一ツイート平均文字数)×30日×12か月×3年」で226万8千文字。

 文庫本に換算すると大体20冊ちょいといったところでしょうか。


 これは中々の分量かとは思いますが、そりゃ朝起きてツイートして、電車通勤中にツイートして、トイレの中でツイートして、仕事の休憩時間にツイートして、仕事中のスキマ時間にツイートして、帰りの電車でツイートして、居酒屋で酒呑みながらツイートして、家に帰って布団の中でツイートする生活を三年間続けてればその位余裕で行くってもんです。


 正に不毛ですね。

 創作界隈において良くある問答の一つに「どうやったら執筆がはかどりますか?」という問いに「まずTwitterを閉じましょう」という物があるのですが、もし仮に熊がTwitterを閉じて同じだけの文章量小説を書いていたら今頃どれだけの作品を作れていたのかと考えると軽く死にたくなります。


 嗚呼、この熊の200万文字は全て無駄だったのか!

 何という無駄オブ無駄!


 駄作だろうが何だろうが小説を書くのは少なからず小説の練習にはなります。

 が、Twitterは小説とは違います。

 基本的にTwitterはコミュニケーションツールであり、その文章も140文字に縛られていますし、風景や心情描写など小説を書く上で必須となる要素はほぼ必要ありません。

 基本的には会話の延長線上で小説よりかは「LINE」に近い物でしょう。

 そんなもん何万文字書こうが何兆文字書こうが文章力の上達に何も繋がるわけがありません。


 と、思っていたのですが。

 フォロワーさんと「Twitterは小説の役に立つのか」について話していた所、どうもそうでも無い意見がちょこちょこ聞けたので、ちょいと実際どうなのか軽い気持ちでTwitter上でアンケートを取ってみました。

 そうしましたら、中々面白い結果となりましたので本日はそれについてお話ししてみようかと思います。


 さて。

 過去最高に前置きが長くなりましたが、皆様ご笑覧頂ければ幸いです。


 ではまず、アンケート内容について。

 このような文面と選択肢でアンケートを取りました。


【アンケートにつき拡散希望】

 わずかな望みを託して、物書きの皆様にお聞きします。

 Twitterで呟くのは小説技術の上達に、繋がりますか? 繋がりませんか?

 熊からの返信はありませんので自論私見ありましたらリプや引用リツイートに寄せて頂けますと有り難いです。


 選択肢は下の二つです。

・大丈夫! 繋がるよ!

・繋がるかバカ! はよ書け!


 アンケート受付時間は24時間で設定しました。

 それで結果なのですが、このような形になりました。


「大丈夫! 繋がるよ!」が45.2%

「繋がるかバカ! はよ書け!」が54.8%


 多少の差はあれど、Twitterは小説を書く上で役に立っているという意見が「そんなもん無駄や」という意見と拮抗してたんですよな。

 これは本当に驚きでした。

 熊としては「繋がるかバカ!」の方に95%近く票が入ると予想していて、アンケート終了後に「デスヨネー」とツイートする気満々でしたので。

 おかげでこのアンケートツイートのオチを付けられず、こうして今エッセイを書いているわけです。

 いや、結構驚きの発見でしたので全然良いわけですけども。

 ネタ材料になるのも大歓迎ですし。

 ともあれ(熊的には)意外な事にTwitterでツイートすんのは小説を書く上で無駄とは言えない。結構役に立っていると考える方が少なからずいるようです。


 では、一体どんな点が執筆の役に立つのでしょうか。

 ちょっとご意見を見ていきたいと思います。


「少なくとも、ネット小説特有の削って短くまとめる文章技術には親和性があると思いますよ」


「長文を書くのは適してないけど、意味を短文にまとめる能力は養われるので全くの無駄ではないと思いますよ。最近の人は長文読めないらしいし。であれば、こそ短文技術を磨くことは無駄ではないと思います」


「140字で思った事を呟こうとすると意外と字数が足りず、これをいかに必要な言葉表現を厳選してやり繰りするかという点では一定の技術アップになると思います」


 このようなTwitter特有の140文字縛りが実は短く纏めて文章を書く訓練になるのではないか、という意見が結構ありました。

 小説においても、長々と数行に渡るのでなく一文を短くしたほうが読みやすい、とは良く言われる事です。

 そういった短文で分かりやすい文章を書く練習にはなっているかと思うよ、というご意見ですね。

 確かにレスバしてらっしゃる方々のツイートを見ると、いかに短文で、端的に、分かりやすく、キャッチーに相手をコキ下ろすか考えに考え抜いた、近くに花でも置いたら枯れるか腐るかしそうな程に悪意をギチギチに詰め込んだインパクトのある文章を皆様書いておられます。


 熊もそういったツイートを読むたびに感銘を受け「嗚呼、文字表現とはこんなにも豊かに人を罵れるのだな」と文章の持つ奥深さと人の持つ邪悪さに、日々喉をうならせています。

 確かに、このような負の怨念に取り付かれたツイートを日頃から書き続けていれば悪役のセリフを考える時も不自由しないかもしれません。

 なにせ自分が日頃からしてるツイートをそのまますれば良いわけですから。

「Twitterは小説の役に立つ」という理由としては、実に納得のいくものです。


 他にもこのような意見もありました。


「正確には技術というより色々な意見が見られるので発想を育てる一助にはなるかと」


「わたしは一人では気付けなかったことを多数教えていただきました。あと、問題点を書き出すことは自己解決にも繋がりやすいですね」


 どちらも、他の人の意見に触れられるから、というものですね。

 確かに、Twitterはコミュニケーションツールとしても優秀で、気軽に専門家の意見や価値観に触れる事が出来たり実際に話してみて見解を教えてもらったりすることも出来ます。

 そういった視野を広げる、知見を深める意味合いでもTwitterは役に立つ、というご意見ですね。


 これも実に頷ける話です。

 熊もTwitterのおかげでコロナはただの風邪で、ワクチンは政府の人口削減計画に基づいて作られたもので、接種するとマイクロチップを身体に入れられ、ゾンビにさせられ、5Gに接続され、磁石の身体にされ、へそからトマトが生えてくるという知見をウイルスとワクチンに詳しい専門家を名乗る方のツイートから知る事が出来ました。

 他にも世界の真の歴史に詳しい方から、この世は宇宙人に支配されていて、アメリカのバイデン大統領やロシアのプーチン大統領はゴムマスクを被った偽物で、本物はこの世に存在しないという事。

 トランプ元大統領は人類を救う光の勇者であるといった専門家でなければ到底わからない見識も知る事が出来ました。


 これらは全てTwitterをやらなければ絶対に知りえる事が出来なかった知識ですし、現代を舞台としたリアリティのある物語を作る際に実に役に立つかと思われます。


 このように、皆様からのご意見を眺めるにTwitterも中々創作の役に立っているようで熊としても一安心です。

 これで熊も小説書くのをほったらかしてTwitterをする際に感じていた、わずかな罪悪感も吹き飛びました。


 文章力の向上のため、そして何より良い小説を書くために、これからも朝起きてツイートして、電車通勤中にツイートして、トイレの中でツイートして、仕事の休憩時間にツイートして、仕事中のスキマ時間にツイートして、帰りの電車でツイートして、居酒屋で酒呑みながらツイートして、家に帰って布団の中でツイートする生活を休むことなく続けていこうかと思います!


 いやあ、良かった良かった!

 有難うTwitterッッ!


Twitterでいくらツイートしても小説の腕は上達しませんよwww……END

執筆日、2021年11月17日


最後までお読み頂き有難うございます!

よろしければ★評価やレビュー、感想等にて作品への応援を頂けますと、今後の励みとなります!


よろしくお願いします!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る