第23話少しずつ

 カクヨムに登録してから、8月で1年が過ぎました。


 はじめて投稿した小説『加見ノ森の夕焼け』を書き上げるまでは、短い童話などはともかく、まともに完結した小説を書いたことがありませんでした。

https://kakuyomu.jp/works/16816700428612881567


 書き始めたものの、挫折した小説は、いくつかあったのですが、とても最後まで書き切れる自信がなくなって、止めてしまっていました。


 栗本薫さんなどの、長編ファンタジー小説ばかり読んでいた私は、無謀にも一大巨編を書こうと、抗っていたのかもしれません。


 私には小説は無理だと思い込んで、長年来てしまいましたけれど、今考えると、その放り出していた時間は、勿体なかったなと思います。


 『加見ノ森の夕焼け』を書いた時は、病気療養中で、暇だったのもありますが、一話二千~四千字で一区切りという、ウェブ小説ならではの書き方が良かったのかもしれないと考えています。


 長年ブログ記事を書き慣れていたためか、一記事分、千字~二千字くらい書くと、意図していなくても、自然とひと区切りつけられるようでした。


 その積み重ねで、多少詰まったり、手が止まったりはしましたが、いつの間にか完結まで書けていた時は、我ながら信じられないくらいで、嬉しかったのです。


 その小説の質が良いか悪いかは、また別の話になりますが、一度完結まで書けたという経験は、私に取っては大きな出来事だったと思います。


 その後もずっと、書く練習が続いているようなものなのですけれど、最近は、一度に書ける文字数が増えてきているようです。

気がつくと一話が二千字以上になっていることも多くなりました。


 長い文章が書ける人にとっては、それくらいで喜んでいるのかと、笑われてしまうかもしれませんが、少しずつ書ける量が増えて、いつか十万字以上の小説が書けるようになればと、ちょっと楽しみにしています。


 ちなみに、私の若い頃は、原稿量は原稿用紙何枚で数えていたので、文字数で測るというのに、まだ馴れていません。


原稿が百枚書けた、二百枚書けた、なんて言うのが、憧れだったのですけれど(笑) ワークスペースで確認した文字数を、四百字で割ってみて、実感したりしています。

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