第20話テレビゲームのことなど

 私が子供の頃には、当然テレビゲームはありませんでした。

 はじめて知ったのは大人になってからです。


 年の離れた妹が、友達から、上位機種スーパーファミコンを買ったからと、ファミコンをドラクエのソフト付きでもらってきたのが切っかけでした。


 ドラゴンクエストシリーズ最初のお話。しかも「復活の呪文」のやつでした。


 「復活の呪文」若い方は知らない人も多いのじゃないでしょうか。ザオリクとか、ザオラルのことじゃありませんよ。


 セーブするのに、二十文字くらいのカタカナの文字列(ドラクエⅡは五十文字らしいです)が表示されて、それをメモしておくんです。


 再開する時に、その呪文を入力することで続きから遊べるというしくみでした。


ちゃんと紙に書いておいたはずなのに、何故か入力しても復活できないというミスが何度も(笑)


 最初の頃ならまだしも、終盤でそれをやってしまうと、もう大変で、最初からやり直しなんんてこともありました。


 後で知ったことですが、呪文は固定されていたようで、その呪文さえ知っていれば、強い状態で復活することもできたみたいですけれど、


 当時の我が家はまだインターネットがなかったので、攻略サイトを見ることもできず、妹とぼやきながらやり直したこともありました。


今となっては懐かしいですけれどね。


 当時私は、翻訳ものの海外ファンタジー小説ばかり読んでいたので、そういう世界観のなかで、キャラクターを動かして物語を追うという遊びに魅了されました。


 その後、妹と小遣いを出し合って、ドラクエ、ファイナルファンタジー、ロマンシングサガシリーズなども遊びました。


 それと真・女神転生シリーズ、これはダークな世界観なので、妹は好みませんでしたが、世界中の神様や悪魔などが出てくる世界が面白くて、実は今でもたまに…… (スイッチ・ライトしか持っていないのですが)、メガテンⅥでしたか。新作、昨年末に、つい買ってしまいました。


 RPGの他に、シミュレーション系も好きで、大航海時代シリーズとか好きでした。一時はオンラインの大航海時代でも遊んでいたことがあります。


 運動神経が鈍いので、アクションゲームはだめです。スーパーマリオとか、一面さえもクリアできないくらい。


ネットゲームにのめり込んでいた時代も、合わせて十年くらい。

顔も知らない仲間とモンスターを狩るのは楽しかったですし、不器用な私を、ずいぶんとフォローしてもらったりしました。


 ゲームの世界にいるときだけは、プライベートのあれこれを忘れていられたので、今考えると、私の逃げ場だったのかもしれないと思います。


 さすがに、今はすべて引退しましたけれど、たまに、ヒマ潰しにスマホゲームをダウンロードしてみたりもします。あまり続かないですけれど。


 最近のゲーム事情はよくわかりませんが、私の時代は、ゲームをしていますなんて言うと、少し恥ずかしくて、大っぴらに言えないものでした。

最近はEスポーツが人気だとか、社会的にも認知される傾向にあるようで、時代は刻々と変わっていくのだなと思います。

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