仲津スケッチ

仲津麻子

2022年

第1話我が家のお正月風景

 2022年、あけましておめでとうございます。

ちょうどキリが良いので、エッセイ的な何かをはじめてみようかと思い立ちました。

身のまわりのアレコレを、つれづれに書いてみる予定です。


うまく行くかどうかわかりませんが、不定期でお送りしたいと思います。

あ、それから、私、あまりユーモアのセンスがないので、面白くはならないはず、スミマセン。


 元日の遅い朝、もう陽が高く昇って、晴れてはいますが、とても寒い。玄関先に置いてあるパンジーが凍り付いて瀕死の状態でした。


レモン色、黄色、オレンジ色の黄色トリオで、秋に植えたパンジーですが、この子たち見かけの柔々やわやわしい姿とは対照的に、とても強いのです。


霜で凍っても、陽に照らされると復活して頭をあげる、そんな逞しい花を横目で見ながら、人間である夫と私は、寒さに身を縮こませながら食卓に向かうのでした。


 正月三が日は、三食、餅を食べる習慣になっています。

一日の朝は、お雑煮。


地方によって食べ方が違うようですけれど、関東北部の私が住む地域では、鶏だし、濃い口醤油の味付け、小松菜などの青菜を入れた汁に、焼いた四角いのし餅をいれて食べます。


 お節料理は、以前は夫の実家の義母さんが作ってくれていましたが、最近では全種類作るのが無理になってきて、黒豆、こし餡、お煮しめなど三、四品を分けていただきます。


私が作るのは、夫が好きな「イカ人参」だけ。その名の通り、スルメイカと人参と昆布の醤油漬けで、あとは、買って来た蒲鉾や伊達巻き、酢だこなどを食卓に並べます。


 伝統的なお節料理が消えてしまうのは、由々しきことかもしれませんけれど、食は時代によって変化するもの、年ごとに簡易になっていくのは、しかたがないのかもしれません。


 お雑煮を食べた後は、もう何もすることがないので、いつものように、茶の間のテーブルの前に陣取って、ノートPCを開き、この書き物をしているというわけです。


夫は、多分、二階の居間で、テレビでも見ているのではないかと思います。

もう結婚してから長いので、家にいてもそれぞれ好きなことをしていることが多いです。


つかず離れず、ある程度の距離を取って生活するのが、夫婦円満のコツ。他のご夫婦はわかりませんが、我が家の場合は、それでうまくいっているように思います。


我が家の王様は「シル」という名前なのですが、夫がいなくなった後の食卓の椅子に座って寛いでいます。

なぜか、夫の椅子が好きみたいで、隙あらば場所を横取りしようと狙っています。


シルは五歳の(元)オスで、メインクーンという大型種の猫です。

現在体重八キロ超、重たくて抱き上げられません。


これまではずっと、ご近所さんなどから譲り受けた地元猫を飼ってきたのですが、死ぬまでに一度、憧れの大型猫を育ててみたいということで、ブリーダーさんから譲っていただきました。

猫の話は、後々改めてすると思いますけれど、かなり獰猛で個性的な猫です。


なんだか、とりとめもない文章になってしまいましたが、こんな感じで、のんびりと綴っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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