第27話 ジグルズの砦
ジグルズの砦は城砦でもなんでもなく
岩や山使った砦ではなく
木の杭、丸太で外壁を囲み
高台を建てた様な簡易的な砦の町である
山の中の林で唯一の馬車の通れる交通路に
建てた砦町
魔物の襲撃や国を渡り歩く商人が
訪れる所である!
秘書に当たるワイルドな女戦士から
報告が来る
「また法皇庁の横やりか!」
助祭が送られて来るらしい
任務に着かせろとの勝手な命令
それよりも食糧や武器の追加や
砦の修繕工事費用
優先的な順番があるだろと言いたくなる
どうせ役に立つとは思えないし
居ただけで実績作りして帰るだけの
お荷物だろう!
「団長、いかがなさいますか?」
「適当な理由をつけて断りますか?」
元々30人の傭兵団が巨大化して
いろいろなものを取り込み
300名の戦力を抱えるまでになった
その土地の所有の権利を与え
援助と引き換えに防衛に付かせている
団長とは内部に街を抱える砦の領主である
この砦の名前になった
ジグルズである
「援助を受けている身、
断るわけにもいかんだろ
取引で追加の食糧や武器の補充
金貨など対価を求めてみろ!」
「ダメ元だがやらないよりマシだ!」
既にうちは信頼できる昔からの仲間の
司祭が居る
それに任せて貧乏くじを
引いてもらうとするか!
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