涙の申し子

妙な変な破局

今日に限って　変化を拒（こば）む癖が嫌になって　

むしろ記念日だからこそかも

ごめん　別れてほしい　だってさ

先に理由付け　理不尽なお情（なさ）け

昨日までの軽快な恋　重く急変　妙な失恋にまで急成長　

妙に白々（しらじら）しくて白（しら）けたんだ　　　　

あなたの違い過ぎた態度　現実味がゼロで

心を懸けた関係が歪（いびつ）に変形

違和感だけが居座る

あなたの心すら籠もらなかったよな

振るって一つの行為　ごめんって月並みな文句で

幕引きできるような　雑に終わらすような

恋愛の手順　その通りに駒（こま）を進め

相手を変えるような　低温（ていおん）火傷（やけど）しそうな　

妙な　変な　破局だったよな

今日に限って　変化を好む癖が嫌になって

普通記念日だから無理かも

ごめん　別れたくない　死ぬまで

意地で理由付け　言い換えで反撃　

昨日までの現実の恋　軽く幻想　変な契約にまで大変身　　

変に太々（ふてぶて）しくて呆れたんだ　　　　

自分が吐いて捨てた台詞　真実味がゼロで

時間も掛けた関係が綺麗に崩壊　

違和感のみを確信　　　　　　　　　　　　　

自分の本音さえぶつけなかったよな

振るって別れの動詞　ごめんって不細工な言葉に

傷つけ返すような　ワザと困らすような

終止符は皮肉　人としては好きを蹴って

他人に戻るような　未練冷凍しそうな　

妙な　変な　破局だったよな

素敵な恋を包むように

有終の美を飾るように

でもね　妙に　変に　胸が空（す）く

爽快な恋　熱く沸騰

それで　妙に　変に　台無しに

二人の土台まで壊さなかったなら

好きって一途な好意　感謝って思いやる気持ちで　

幕引きできるような　愛で終わらすような

お互いの温度　尊重する時を積んで

再び燃えるような　体温（たいおん）火傷（やけど）しそうな　未練解凍しそうな　

熱く　溶ける　続きがあったら