1-4

 家に帰ってきて、直ぐに、お風呂に入ろうとした。


「すずりちやん、俺も一緒なのか」


「なんでー いつも、一緒だったじゃない」


「それはー 今までは、お互い、子供だったから」


「べつに プチとだったらいいよ それに、あなたには、見えないじゃぁないの まだ よく、わかんないのよ プチと一緒って でも、なんだか、うれしいわ」


 脱衣所で身体拭いていると 「すずりちゃん 胸も成長したね」


「なに言ってんのよ 見えないんでしょ」


「鏡に映っているの見た 白くて、きれいだよ」


「あのさー プチ 割と、エッチなの? 変だよ、プチって私のなんなの? お肉あげないよ」


「ごめん もう、言わない でもさ、変なのはすずりちゃんだよ 俺は、猫なんだよ」


 お風呂から出て、私は缶ビールを開けていると、チッチが足元にすり寄ってきた。そうだ、プチが戻ったんだ。お肉忘れていた。お皿に出して、あげているとおいしそうに食らいついていた。


「あら さっき、ご飯あげたのに 生のままって、ダメよ 虫がわくから でも、そんなに、お肉食べたかしら チッチって」と、お母さんが言っていた。


「だって プチが食べたいって言ったんだもの」


「すずり なに言ってるのよ チッチでしょ あなた、まだ、プチのことを・・ さっきも、お風呂で、独りでなんかしゃべていたし なんか、おかしいわよ 大丈夫?」


 私が、2階へ行くと、チッチ(プチ)が付いてきた。ベッドに寝そべって、頭を撫でながら


「プチ なんか、心強いよ 帰ってきてくれて、ありがとう」と、言うと

プチは、私の耳と髪の毛を舐めてくれていた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る