383_能力がある人より、運がいい人が評価される #幸運 #能力

「中年になってから文筆活動を始めたアメリカの作家エルバート・ハバードは『幸運とは、不屈の精神のことである』と言いました」


「そして、ドイツの児童文学作家であるミヒャエル・エンデは『あきらめぬ強さがあれば、幸運は必ずや訪れる』と言いました。どうやら、幸運は諦めの悪い人に訪れるようです」


「やっほー、人生に役立つ知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『能力がある人より、運がいい人が評価される』のお話です」


「では、よろしくお願いします」


「社会で高い評価を得るには、幸運と能力、どちらが大事だと思いますか?」


「たまたま上手くいくこともあれば、能力が結実して成功することもあります」


「ぶっちゃけ、どちらも大事だと思います。ですが、どちらも都合よく得られるとは限りません」


「幸運と能力、どちらがより大事なのでしょうか?」


「今回は社会で成功する人は、幸運を持っているのか、実力を持っているのか? についてお話ししたいと思います」


「読者様が幸運か能力、どちらかしか選べない状況の際の判断材料になれば幸いです」


「参考文献はアメリカのニューヨーク大学アブダビ校の研究となります」


「研究者は運と能力、どちらが大事なのか調べるために、ヨーロッパのプロサッカーの試合を調べました」


「いいですね、研究しながら、サッカーも楽しめるなんて。羨ましいです」


「まあ、私の感想は横に置いておいて、研究者はゴールポストに届いた10000回以上のシュートと、シュートをした選手のパフォーマンスを分析しました」


「得点を決めた選手と決められなかった選手のパフォーマンスを調べて、違いが出るのか調べたのです」


「ゴールを決めれる選手は実力なのか、幸運なのか調べたのです。実力があれば、他の試合でもゴールを決めるはずです。幸運でゴールをしたのなら、他の試合でゴールは決められなくなるはずです」


「さて読者様は幸運と能力のどちらがゴールの決め手になったと思いますか?」


「プロの世界で通用するのは実力でしょうか? 実力が伴ってこそ、ゴールを決めることができるのでしょうか?」


「プロの世界では実力が伯仲しています。幸運を味方につけた選手がゴールを決めるのでしょうか?」


「はたして、どちらに女神は微笑むのでしょうか?」


「ゴールを決めた選手とゴールを決められなかった選手を分析した結果ーー」


「どちらもパフォーマンスに違いはありませんでした!」


「選手の実力に違いがないことが判明したのです」


「つまり、ゴールを決めれるかどうかは、運次第です」


「アマチュアとプロが戦ったら、実力差でプロが勝ちます」


「ですが、プロの世界、ある程度の実力が保証されている世界では、幸運を味方につけた選手が活躍するのです」


「しかも、幸運を味方につけた選手は、さらなる幸運に恵まれます」


「ゴールを決めた選手は、ゴールを決めた後に多くの試合に参戦していました。それだけでなく、メディアやサポーターからの評価も高かったです」


「つまり、一度幸運が味方につくと、監督やファンが味方になってくれます」


「ゴールを決める

→試合に長く出られる

→幸運が味方につく確率があがる

→ゴールを決める

→評価があがるので長く試合に出られる。という好循環が発生するのです」


「読者様、高い評価を得たいなら幸運を味方につけましょう。幸運、最高!」


「研究者によりますと、幸運が大事なのはビジネスの世界でも同じだ、と述べています」


「一度プロジェクトを成功に導くと、結果を目にした上司から、その次も大きなプロジェクトを任されるようになります」


「一度幸運を掴み取ると、トントン拍子で評価を得られるようになるのです」


「だからこそ、読者様も運を味方につけましょう」


「一度の幸運で、どうしてその後も繋がるのかといいますと、結果バイアスが関係しています」


「結果バイアスとは、過程を無視して結果にだけ注目する認知バイアスの一種です」


「要するに、サッカーの監督はゴールを決めた、という一点だけに囚われてしまいます。途中経過を無視してしまうので、結果を出した選手をすごい、と思ってしまうのです」


「ゴールまでボールを運んだ選手の活躍は忘れ去られ、ゴールを決めた選手の活躍しか頭に残らないのです。途中の努力は評価されないのです」


「特にビジネスの世界では、結果がすべてです。会社で高い評価を得るには、成功こそが唯一の道です」


「どんなに大きなプロジェクトの途中で努力しても、最終的に成功しなければ、評価はされません」


「誰もが成功できる小さなプロジェクトを成功に導くほうが上司からの評価は高くなります」


「読者様、結果バイアスを悪用すれば、上司から高評価を得られます。失敗したプロジェクトの途中でどんなに成果を出しても意味がありません。誰もができるプロジェクトで確実な成功を積み重ねるほうがいいですよ。だって、上司は途中経過を見ませんから」


「世の中、ずる賢い奴が出世するだぜ、ふっふっふ、という所で今回のまとめです」


「研究者はプロサッカーのシュートをたくさん調べて、その後の選手の活躍を調べたよ」


「すると、シュートを決めた選手と決められなかった選手に能力の違いはなかったよ」


「あるのは、幸運が味方したかどうかだったよ。運がいい選手がシュートを決めれるんだよ」


「しかも、シュートを決めた選手は、その後もたくさん試合に出て、サポーターからの評価も高かったよ」


「一度運を味方にすると、世界はトントン拍子でよくなるみたい」


「読者様も頑張って、運を味方にしてね」


「今回のお話から、実力を伸ばすのは意味がない、とは思わないでください」


「本当に素晴らしい人は結果だけには左右されません。途中経過や実力を見てくれます」


「ただ、本当に素晴らしい人は稀少なので、見つかる可能性は低いです。素直に運を味方にするほうが手っ取り早いころもあるでしょう」


「まあ、読者様が運を伸ばすのか、実力を伸ばすのかは、自由に選んでください」


「大事なのは、最終的に成功することですよ」


「ということで、今回は『能力がある人より、運がいい人が評価される』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『幸運な人の特徴とは?』で、会いましょう!」


「やるぜ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Fooled by Performance Randomness: Overrewarding Luck

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