094_好奇心は2種類存在するから自分のタイプを知ろう #好奇心 #思考

「サミュエル・ジョンソンは『レジャーと好奇心は人類に有益な知識を発展させる。しかし、つまらない争いごとや、骨の折れる仕事からはなにも生まれない』と言ったそうな」


「やっほー、賢明なる読者様。読むだけで人生よくなる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『好奇心は2種類存在するから自分のタイプを知ろう』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様には好奇心がありますか?」


「新しいことを知ることは好きですか?」


「え? 『普通くらいじゃない』ですか。それは残念です。私とは大きく違うようです」


「ちなみに、私は好奇心がとても旺盛です。知らないことがあると、とりあえず調べます。実際に体験できるなら、自分の体を使って試してみます」


「さて、そんな好奇心についてペンシルベニア大学が研究してくれました。面白いですよね」


「その研究者も好奇心旺盛ですよね。私と一緒です」


「どんな実験だったかと言いますと、149人の参加者に1日15分ウィキペディアを自由に閲覧してもらう、というものです」


「実験期間は21日間で、実に2万ページのアクセスがありました。塵も積もれば山となる、ですね。平均すると1日に7~8ページですかね」


「研究者はウィキペディアの閲覧履歴から、好奇心について調べたのです」


「どうですか? 読者様はウィキペディアを閲覧しますか? 閲覧するとしたら、どのような項目を開きますか?」


「研究者が参加者の訪れたページと滞在時間をチェックすると、二つの行動パターンが出てきたそうです」


「いやはや、ウィキペディア様々なページがあります。ジャンルを問わずに記事がありますから、調査には打ってつけです」


「一つは『ハンター』です。これは一つの知識をどんどん深めていくタイプです」


「車のことを調べたら、車の歴史、自動車会社、車の値段、ディーラー、運転免許など、同じ項目でどんどん調べていく感じです」


「一つの知識を探求するので専門家のように詳しくなっていきます。狭く深く知識を求めます」


「もう一つは『ビジーボディ』です。こちらは一つの知識からどんどん派生して、多種多様な知識を追い求めるタイプです」


「車のことを調べたら、次に新幹線のことを調べたり、フクロウのことを調べたりします。か細いつながりからどんどん発展してく感じです」


「目についた気になるものを片っ端から調べます。いわゆるジェネラリストですね。浅く広く知識を求めます」


「読者様はどっちのタイプでしたか? 私は比較的ビジーボディタイプです。いろんな種類の知識に興味があります」


「この実験では、参加者に事前に性格を調査していました。性格によって、タイプに違いが出るのかも調べています」


「用意周到ですよね、研究者は」


「知識のギャップを埋めたい、と答えた参加者はハンターになりやすかったです」


「知識のギャップというのは、何かが不足している感覚です。AとBとDの知識があるけど、Cの知識がないからモヤモヤする、という具合です」


「知識に隙間があると埋めたくなる人です。一つの知識をすべて知りたいのです」


「新しい知識が欲しい、と答えた参加者はビジーボディになりやすかったです」


「こちらのタイプは一つのことにこだわらず、とにかく知識の幅を広げたいのです」


「知識に隙間があっても、ある程度で満足します。満足すると、新たな知識を求めて、適当にさ迷うのです」


「どっちがいいとか悪いとありません。それぞれにメリットがあります」


「ハンターは知識を深掘りするので、専門家に向いています。最後までやり抜く能力が高い、と言い換えられます」


「ビジーボディは知識の幅が広がっていくので、新しいことを思い付きやすいです。飽きっぽいと思わるかもしれませんが、別のジャンルの知識を組み合わせて斬新なアイデアを生むことができます」


「メリットを活かすことができれば、最後は何でもいいのです。読者様もご自身の好奇心のタイプと上手く付き合ってください」


「それにですね、ハンターとビジーボディは簡単に入れ替わるそうです」


「実験中に参加者のタイプが切り替わることが、しばしばありました」


「どうやら好奇心の方向性は柔軟なようです」


「あんまり、タイプにこだわる必要はないかもしれません。目的によっても変わることもあるでしょう」


「ただ、好奇心を捨てることはしないでください。研究者は別の実験で、1日を通して好奇心を維持していると、人生の満足度が高まり、うつ病が改善することを発見しました」


「新しいことを知るのは楽しいですよね。人生を楽しく、かつ幸せに生きるためにも好奇心を忘れないようにしましょう」


「読者様は毎日同じような生活をしていませんか? そんなだと、新しい出会いや発見とは無縁になります。人生も楽しくありません」


「人生を楽しくするのも、つまらなくするのも読者様次第です!」


「ですので、いつもと変わったことをしませんか? 些細なことでいいのです。いつも乗っている電車の車両を変えませんか? いつもの食事を変えませんか?」


「最初はちょっとした変化から始めましょう。それだけで好奇心は刺激されます」


「人生にはバリエーションが大事ですよ!」


「人生を楽しくするのも、面白くするのも、幸せにするのも、飽きるのも、読者様次第でございます。妥協したらつまらなくなります」


「満足行く人生を送るためにも是非、頑張ってもらいたいです」


「言いたいことも言えましたので、まとめに入ります。参加者にウィキペディアを閲覧してもらったら、好奇心には2種類あることが判明したぞ」


「一つはハンター。一つの知識を深掘りしていくぞ」


「もう一つはビジーボディ。知識を派生させて、どんどん幅を広げていくぞ」


「読者様はどっちのタイプかな? ハンター? それともビジーボディ? 教えてくれると嬉しいな」


「今回のお話で、読者様の好奇心を刺激できたなら幸いです」


「……そうそう、お金持ちって、好奇心が高いそうですよ」


「ということで、今回は『好奇心は2種類存在するから自分のタイプを知ろう』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『ネット炎上に加担するような奴は現実でも攻撃的』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

Hunters, busybodies and the knowledge network building associated with deprivation curiosity

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