054_【どうしようもない】健康食品でも時には有害となる #食べ物 #健康
「やっほー、読者様のプラスになる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『健康食品でも時には有害となる』のお話をしたいと思います」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は発光がお好きですか?」
「あ、間違えました? うっかり、うっかり、光ってるかどうかは関係ありません」
「気を取り直して、読者様は発酵食品がお好きですか?」
「たとえばキムチ、ピリリとした辛さが病みつきになる食品です。白菜のベチュキムチ、熟成させたムグンジ、キュウリのオイキムチ、大根のカットギなどなど」
「味噌、日本人のソウルフード。日本で嫌いな人はいません。……いや、嫌いな人もいるか」
「これまた日本の定番食材、納豆。ネバネバです」
「後はヨーグルトなどは代表的な発酵食品です」
「これらの発酵食品は健康にいい影響を与えます。腸内環境を整えてくれるので、炎症対策になります」
「炎症は万病の元、炎症がなくなれば健康にもなれますし、美肌を期待できます。また、頭の回転も早くなります。“044_疲れやすい原因と対策法が判明した件 #健康 #肉体”でもお話ししましたね」
「一石二鳥どころか一石三鳥、いや四鳥、五鳥の食材です」
「なんですが、どうやら発酵食品が時には有害になる場合があるそうです」
「基本的にはメリットの多い食材なのは変わりません。極々一部で悪さをする発酵食品がいるのです」
「そんなわけで、今回は時として牙を向く発酵食品のお話をしたいと思います」
「基本的には無視していい話です。発酵食品を食べているのに、あんまり効果を感じない場合に考えてください」
「ウェストミンスター大学の微生物学の講師のお話です。全部で6個の被害があります。心してください」
「まずは、一つ目、『膨満感』です」
「発酵食品に含まれるプロバイオティクスが腸内で活動すると、有害な菌を殺してくれます。その際にガスが発生するのですが、過剰にガスが発生するとお腹が膨らんでしまいます」
「ちなみにプロバイオティクスとは、体にいい影響を与える微生物のことです。善玉菌のことでもあります」
「プロバイオティクスが頑張ってくれるのは嬉しいのですが、頑張りすぎるとお腹が痛くなります。微生物さん、程ほどでお願いします」
「二つ目、『頭痛』です」
「ヨーグルト、キムチ、ザワークラウトなどにはプロバイオティクスが豊富です。それらのプロバイオティクスがタンパク質を分解すると生体アミンが作られます」
「生体アミンは、体内で神経伝達物質やホルモンの機能を持つ、大事な化合物です」
「一方で、アミン類は中枢神経に作用しますので、血圧の上昇や頭痛や片頭痛の原因になります」
「発酵食品を食べて、頭痛が起こるようなら、サプリメントなどで代用しましょう。食事が合わない人にオススメです」
「三つ目、『ヒスタミン不耐性』です」
「発酵食品にはヒスタミンも豊富に含まれています」
「ヒスタミンには、血圧を下げたり、血管を綺麗にしたり、血管の拡張をしてくれたりと様々な効果が期待できます」
「多くの人はヒスタミンを適切に代謝することができますが、中にはヒスタミンを上手く代謝できない人がいます」
「そんな人をヒスタミン不耐性と呼びます。この人たちが発酵食品を食べると、頭痛、鼻炎、目の充血、倦怠感、蕁麻疹、下痢、吐き気など症状が起こります」
「さらいひどい場合は、喘息、低血圧、不整脈、睡眠障害などに発展します、もし、心当たりのある方は病院に行きましょう」
「四つ目、『食中毒』です」
「プロバイオティクスは有害な菌の繁殖を防ぐ効果が期待できますが、万能ではありません」
「生産過程や保管状況が悪ければ、有害な菌が入り込みます」
「2012年のアメリカでは、低温殺菌されていないテンペでサルモネラ菌が発生しました」
「韓国では2013年と2014年に、学校の給食で大腸菌に汚染されたキムチが提供され、食中毒が発生しました」
「発酵食品の管理を怠ってはいけません」
「五つ目、『プロバイオティクスからの感染』です」
「食中毒は外部の菌が混入したことで発生しましたが、時にはプロバイオティクスが感染を引き起こすのです」
「特に免疫力が落ちている人が発酵食品を口にすると、感染症を引き起こす可能性があるようです。肺炎、敗血症、心内膜炎などだそうです」
「病気の診断を受けている人は医師と相談の上、発酵食品の摂取をお願いします」
「最後、六つ目、『抗生物質への耐性』です」
「どうやらプロバイオティクスの中には抗生物質に耐性を持っている種がいるそうです」
「マレーシアの研究によると、乳酸菌の中にアンピシリン、テトラサイクリン、ペニシリンなどの抗生物質への耐性を持つことが確認されました」
「トルコの研究でも、トルコの乳製品に含まれる乳酸菌のバンコマイシンへの耐性が確認されました」
「もしかしたら、抗生物質の効き目が弱くなるかもしれません」
「今すぐ、どうこうなる、ということはございません。ですが、頭の片隅に残しておきましょう」
「何度も言いますが、発酵食品には様々なメリットがあります。基本的には食べることをオススメします」
「ですが、極々一部の人には有害になることがあります。お気をつけください」
「それでは今回のまとめです。腸内環境を整える発酵食品だが、時には牙を向くことが6個ある。その6個とは、
一つ目、『膨満感』。
二つ目、『頭痛』。
三つ目、『ヒスタミン不耐性』。
四つ目、『食中毒』。
五つ目、『プロバイオティクスからの感染』。
六つ目、『抗生物質への耐性』。
以上である」
「もし、発酵食品を食べて体調が悪くなるようなら、病院に行きましょう。体質に合ってない可能性があります」
「健康まっしぐらな読者様はどんどん発酵食品を食べましょう。発酵食品を食べて損なことはありませんから」
「ということで、今回は『健康食品でも時には有害となる』のお話でした。読者様の参考になれば、私はとても嬉しいです」
「最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。高評価や応援コメントはどんどんお願いします。待ってまーす」
「それでは、次回の『チョコレートの評価を左右する要素とは?』で、またお会いしましょう。バイバーイ」
参考文献
Kombucha, kimchi and yogurt: how fermented foods could be harmful to your health
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