視点R 見覚エ
急な出来事に頭が追い付かない。
(なんだ・・・この生き物は!?)
恐怖と驚きで動くことが、やや濁った白で長く、蜷局を巻き、目のない顔でこちらを蛇のように睨んでくる。生命の危機を感じるがそれと同時になぜか冷静になっている自分がいる。災害現場に出くわしたときに思わずスマホを向ける人もこのような気持ちなのだろうか。
(・・・こいつどこかで・・・)
化け物は化け物なのだがそのフォルムが気になる。なんならついさっきまで視界に映っていた気がする。
(・・・・蓮華??)
蓮華だった。さっきまでチャーハンを食べたときに使っていた蓮華だ。それが巨大化して蛇のようにこちらを凝視している。
(夢、かな・・・)
いや舌がまだ少しヒリヒリしている。現実だ。逃げる気力がない、動けない、どうしようもない。ジッと目の前にいた蓮華がついに襲い掛かってきた。
(食われる・・・)
そのとき背後から銃声が響き、化け物が後ろにのけ反った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます