第1章 家庭
私の家族
私は長女。
ごく普通の両親の間に生まれ、1人の妹にも恵まれた。
家族仲は良好ではないが、不仲すぎるわけではなかった。
両親は、常に妹贔屓だった。
特に父親の妹贔屓はヒドかった。
ある人に言わせると、「私は人間妹は小動物のような扱い方。あの父親の贔屓目が分からない人は異常。」ということらしい。
私は別に、この状態で良かった。
自分が妹のように、可愛がられて人気のある性格でないことは分かっていたから。
私が不満に思っていることは別にあった。
それは、母親の「説明する前に怒鳴りつけて結局自分の言うとおりにさせるという態度」だ。
母親は、人生の中で大きな失敗をしたことがなかった。受験も就職も結婚も・・・。だからなのか、自分が言っていることは全て正しいと思い込んでいた。
私はそんな母親と、母親に言い返せず同調している父親と妹が大嫌いだった。
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