第48話 遠くへ行ったあなた

 遠くに行った君よ。


 雲の上の君よ。


 僕は君のことをよく覚えている。


 しかし君はどうだろうか?


 君はもう僕のことを忘れただろうか?


 君が僕のことを覚えているかどうかは、君に聞いてみないとわからない。


 君に聞いてみようか。


 僕のことを覚えているかと。


 仮に君がもし覚えていないと言っても、僕は悲しまないだろう。


 僕はそんなに弱くない。


 覚えていないと言われても、ああそういうものかと思うだけだ。


 そういうのは人間関係において、よくあるものだ。

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