第24話 小説を書く理由
僕の青春時代は思いもしない展開で幕を閉じた。
あれは23歳の七夕だった。蒸した雨の夜だった。
僕は6歳年下の想っていた女のブログをインターネット上に発見した。
僕はよだれを垂らしながらそれをむさぼり読んだ。
僕はいつの間にか気を失っていたらしい。ストレス性の軽いめまいのようなものをおこしていた。
女のブログには援助交際の記録が克明に綴られていた。
僕には女という生き物がよくわからない。
僕は女の心を理解したくて、あえてペンネームも女の名前にし、女が主人公の小説を書いた。小説を書くとこを通して女の心を理解できるようになるのではないかと思っている。
いや女の心を理解したいというか、女の行動原理のようなものを研究したいと思っている。
だから小説を書いている。
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