五月二十四日

 届いた手紙を分類するだけで一日が終わり、返事は全然書けていない。まだ届かない手紙もあるし、封が開かない手紙もある。

「消えてしまうまでの制限時間を決めたのは君なんだから、それを撤廃すればいいだけだよ」

 灰色のネズミは真っ白の便箋を指差して言った。

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