　真っ白になった埼玉を千葉が見下ろす。

「やあＡとＢの間を宙ぶらりんの埼玉さん、Ｅカップの私にまだ勝つつもりかなー」

　そう言われると埼玉が飛び起きる。

「きっと東京くん貧乳好きだもん！」

「ははは、負け乳組の遠吠えなんて聞こえないわ、やっぱり女は胸よ胸――」

「冬岩さん、トップ一〇五センチのＨカップですね」

「はうぅ、また大きくなってますぅ」

　保険医と岩手の声を聞いて、埼玉と千葉は固まると、二人仲良く体育座りになって空を眺めた。

「Ｅカップごときで自慢してごめんね埼玉」

「ううん、今日はわたしたち友達だよね千葉」

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