第24話 身体測定⑥ 埼玉 山形 青森 秋田 宮城

 女子達の胸囲を測る保険医が言う。


「山形さん、Eカップ」

「ぐほっ!」

 埼玉が咳き込んだ。

「青森さん、Fカップ」

「グハッ!」

 埼玉が吐血した。

「宮城さん、Gカップ」

「あぐあぁ!!」

 埼玉がヒザをついた。

「あら秋田さんもGカップね」

「…………」

 埼玉が血の海に沈んだ。

 血の海を這いながら埼玉は仲間を求めて沖縄の元へ行く。

「お、沖縄ちゃ、助け……」

「あれ、埼玉ちゃんどうしたんサー?」

 振り返る沖縄の胸には、なかなかに立派な……

「沖縄さん、計っている途中で動かないでください、えーと、Dカップですね」

「……!?」

 埼玉は白く燃え尽きて灰となった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る