『Love Stories。』

日向理

Chapter.1

Episode.1



カランコロ~ン♪





 「いらっしゃいませ~」


「あのぉ、すみません」


 「はい、なんでしょう?」

「緑川希さんって今いらっしゃいますか?」


 「はい、いますよ」



        「少々お待ちください」


「すみません」



                    「希さん」


              カタ カタ カタ カタ…

                  「ん?なに?」


       「「希さんいらっしゃいますか」って」


               「女の人が来てます」


                   カタ カタ…

                    「はーい」

 

         「お待たせしました


            …って」



        「沙織ぃ~久しぶりぃ!!」


「ふふ^^」

「久しぶり~♪」


 「沙織、全然変わってないね!」

「なに?幼いって言いたいのぉ?笑」


 「違うって 笑」


 「20代前半でも通用するよぉ、きっと^^」


「ホントにぃ?ありがと^^」




しーん




 「…ってそんだけかい! 」


「え?」


 「「希だって変わんないよぉ~♪」とか返すでしょ、

  会話のキャッチボール的に、フツー 笑」


「あはは 笑」

「希、相変わらずおもろーい♪」


 「笑」


 「んでどうしたの?突然」


「このお店、前に雑誌に載ったでしょ」


 「うん」




 「…あっ、


 それ見て来てくれたのぉ?」


「そそ」

 「嬉しい~^^」



「美容院でお待ちの時間に偶然その記事読んで」


「「この人高校んときの同級生なんですぅ!」って、

 美容師さんにプチ自慢しちゃった♪」


 「宣伝までしてくれたんだぁ、ありがと~^^」



 「沙織まだ時間あるんでしょ?」

「うん」


 「ここで話すのもなんだから、お茶して話そうよ!」



「でもお店あるでしょ」

 「大丈夫大丈夫!」


 「雑誌載った最初はお客さん増えたけど、

  しばらくしたらパ~ッタリ止んじゃったから 笑」


「そなんだ 笑」


 「それにお店任せられるコもいるし^^」



 「桜ちゃ~ん、ちょっと外出るねぇ」


          「あ、はい」


「ごめんなさいね^^」


         「いえいえ^^」




 「沙織ぃ、行くよぉ」


「はーい」




カランコロ~ン♪

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