大嫌いだったクリスマス

彩矢

私にとって12月16日は大切な日

十二月十六日は私の大切な娘の誕生日であり、恩人である蝶子ママの命日でもある。

常連客やまわりに心配を掛けまいと亡くなる寸前までお店に立ち続けた蝶子ママ。明るい笑顔の裏で人知れず不治の病と戦っていた。

蝶子ママが私に残してくれたもの。

それは言葉だけではなくて、その生き方を見せることで、学校では学べない大切なことを私にたくさん教えてくれました。

どんなに辛くても生きるのよ、死んだらそこでゲームセットよ。生きることを諦めちゃだめ。蝶子ママの言葉は今も胸にしっかり刻まれています。

サンタさんなんていない。大嫌いだったクリスマスと、クリスマスソングが少しだけ好きになりました。

あなたが残してくれたバトンを落とさないように限りある人生をこれからも走り続けます。

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