~前奏~プロローグ
その昔、神々の物語があった。
最高の神である女王アマテラスの支配する天上の神を天津神族(あまつしんぞく)。
地上にもといた神を国津神族(くにつしんぞく)とよんだ。
アマテラスにつかえる部下の神々は天使とよばれた。
あるときひとりの天使が天上界に反逆をおこす。
その結果敗北し堕天したその最強の天使は魔王となり、ここに魔界がうまれる。
天上界と魔界、光と闇は果てしない時空のなかで火花を散らせ、
傷付いた神々ははるか宇宙の先、太陽系第三惑星地球の宮崎県へと天孫降臨(てんそんこうりん)した。
そう、ここは太陽のクニ宮崎。
彼ら神々の力は無限の可能性を秘めたライザーポータブルとして技術化され、令和の新時代いま、よみがえる!
創聖(そうせい)せよ!
-この物語は神話となる。-
※冒頭ナレーション
令和初頭、日本海海上・・・・・。
精彩に富んだ青き空の中より突如現れたその邪なる影、
黒き瘴気により次々と沈黙、破壊された海上護衛艦の残骸。
キィ―――――――ンッ!
遠くはるか彼方から飛翔し接近する光・・・!
「俺は貴様の禍(マガ)を打ち祓う!イブキ!俺はここだァア―――――――――ッ!(テルヒコ/日神オージ)」
※【台詞後方( )=キャラクターの名前】
日神オージ(テルヒコ)の握りしめる、十束の剣(アポロンソード)が
紫黒(しこく)の瘴気を纏った魔神(イブキ)へ振り下ろされた。
(来い・・・・・・・天狼丸!)※名刀・天狼丸を出現させた冥王イブキ/石上。このとき、イブキとオージとが鍔迫り合いとなった。
ガッキィイュイーンン!(飛び散る火花・鈍い金属音)
眩い光が乱反射する空の下、海の青、大気を切裂き咽ぶ怒涛の気迫のなかぶつかる二つの意志。
緊張感と死への高揚感そのコントラスト、二つの剣と男たち(テルヒコと石上)の魂が激しく交錯する。
(石上・・・・・・・・!!!)※テルヒコ心の声
黄泉の国の王、冥王として地上に君臨した因縁の敵、イブキと日神(アマテラス)の力を受けた王子、テルヒコの互いの全てをかけた戦い。
ぶつかり合うプライド、
悲しみと愛、憎しみのすべてがこの時、この空間を喰らい尽くしていた。
「それでこそ堕としがいがある!来い・・・オージよォオ!(冥王イブキ/石上)」
「ハァアアア―――――――ッ!(剣で空を斬るテルヒコ/日神オージ)」
※動きをイブキに読み切られ、振り向きざま火花を散らしぶつかる二体(王子/冥王)
「!!(テルヒコ/日神オージ)」
「私とお前は似ている・・・!共に呪われた宿命を背負う、同類なんだヨォオオ!(冥王イブキ/石上)」
「貴様がじいちゃん(大善教授)を・・・お前の産みだしたその業は、この剣の光が切り裂く!
テラセイバーはただの剣じゃないぜ!(テルヒコ/神技(しんぎ)を繰り出す剣、テラセイバーを出現させた日神オージ)」
「できるかなそんなモノでェエッ!非力な弱者共の祈り、それだけでェエ―――――!!!(オージに真空飛び膝蹴りを喰らわせるイブキ/石上)」
「再創聖!(テルヒコ/瞬間的に別形態へ変化する日神オージ)」
(チェンジ・ライトニング)※アマテライトニング形態=新・進化形態へと姿を変質させたオージ。
バキュイ――――ンッッ!!(変化、その光の膜で弾き飛ばされるイブキ)
「こざかしい男だ!だがそれがいい!その真の姿・・・
待っていたぞこの時を・・・・据え膳食わぬは男の恥だァア――――ッ!(裏返った声の冥王イブキ/石上)」
日神オージと冥王イブキ、宿命の戦いのさなか・・・・・・。
ワームホール、次元を繋ぐ異空間の中金色の翼を広げ美しく飛び舞う魔王(ルシファー)・・・。
それを迎え撃たんと剣(アメノサカホコ)を構えた巨大な真紅の武神(アマテラスコウタイジン/ユタカ)。
愛憎を巡る戦いは彼ら(ユタカと魔王ルシファー)の中でも平行線をたどっていた。
「こんなゴミ共(全人類)のためにィイ・・・あんなヤローのためにあんたは・・・!
ならなぜ、俺を・・・俺という存在を。(魔王ルシファー)」
(すべては、あんたが・・・・!)※魔王ルシファー
「その愛が手に入らねえなら、俺はあんたを殺す。追い詰めて・・・・・何光年かかっても・・・
なあ、答えてくれよ・・・!ッツ答えろよォオッ―!(少年の声・魔王ルシファー)」
眩い黄金の光に包まれた白き堕天使・・・魔王(マガツテンシ=曲天使ルシファー)と
時の狭間の中ぶつかり合う光の機神(アマテラスコウタイジン)。正邪の太極図を描くように飛び交う二つの光(コウタイジン/ルシファー)。
滞空間織りなされる閃光のドッグファイトは鮮烈を極めていた。
「ええ愛していた・・・今でもそうよ・・・。だから、お前だけは、この私の手で・・・!(アマテラスコウタイジン/ユタカ)」
「なら消えろよおお!!!!ガァアアーーーーッッ!!(魔王ルシファー)」
「ハァア―――ッ!(巨大な機神・アマテラスコウタイジン/ユタカ)」
命の起源、生命の樹に成る黄金の果実を探して。
君子、生者、愚人、死者たちもが求めたかがやき(存在の証)・・・。
全存在をかけた神々の闘争。
時が流れてゆく・・・・・すべては泡沫(うたかた)の夢のように・・・。
人の波がゆく現世(うつしよ)で、
愛の物語が紡がれる、この地球(ホシ)で・・・!
重なり音を立て空を舞う翼、戦士たちの胸の中に、瞬間的にそれまでの記憶が電光石火となり走り抜けていった。
「ユタカ、俺たちは何故・・・・・・!(テルヒコ/日神オージ)」
「チェストォオ!そこだァア―――――ッ!(飛び掛かる石上/冥王イブキ)」
(・・・・・・!!)※テルヒコ/石上
止まる一瞬の刻、その空白の中で彼は思い出していた・・・。
失われた記憶。
心に刻まれたその"歴史のすべて"を・・・!
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