老師 3
出社してデスクに座り、松野さんからもらった名刺を改めて確認する。
会社名と肩書きは松野製薬ホールディングス相談役と書かれている。
松野製薬HDという名前を聞いたことはなかったが、検索すると結構大きな会社のようだった。
予想外に偉い人っぽいが、篠宮母の情報によれば神職の筈だ。
まあ篠宮母にも勘違いはあるのかもしれないし、親族経営の会社なのかもしれない。
この名刺をもらった時、よほどのピンチにならなければ連絡してくるなと言っていた。
ということはピンチになったら連絡して良いということだ。
神様へのホットラインを手に入れたようなもので、2度もタラチヒメ様にビビらされたのも報われるというものだ。
だが力になるとは言ってない。
事務的に「その旨お伝えしておきます」で終わる可能性もあるわけだ。
もしも力になってくれるとして、この名刺を出したということは会社での立場を利用した協力もしてくれるということだろうか。
再就職先くらいにはなるのかもしれないな。
そんなようなことを考えながら、松野さんの電話番号をスマホに登録しておく。
「先輩、昨日どうでした?」
出社した同僚が声をかけて来た。
「おかげさまでバッチリ。めっちゃ喜んでた。ありがとうね」
よっしゃと同僚がガッツポーズをする。
「じゃあ今日中に仕上げちゃいますか。夕方までに終わるでしょ?」
「悪いね。助かる」
「いえいえ。飲み会の前に軽くゲームしておきたいんで」
そうして俺と同僚で残りの分担を決めて作業に入った。
『―――まずはコウ先生の不思議な技について教えてください』
昨日のインタビューを編集しながら思う。
モニターではニコニコとした老師の顔が停止している。
『あの坊主には気をつけろ』
少女が言っていたこと。
それはどういう意味なのか。
またタラチヒメ様に睨まれるから親しくするなという意味だろうか。
それとも別の意味があるのか。
「…………」
老師もハオさんも基本的には良い人だ。
だが人当たりの良さで判断するのもマズい。
笠根さんが老師に会いに行くのはいつだったろうか。
何か伝えるべきだろうか。
だが少女のことをどう伝えれば。
「…………」
ふと篠宮さんの顔を思い出した。
そういえば篠宮さんも少女のことを知ってるんだった。
スマホを取り出してLINEを起動する。
篠宮さんに昨日の出来事をかいつまんで送信する。
すぐに既読がついたと思ったら、次の瞬間には電話がかかってきた。
「もしもし」
早えーなと内心でツッコミを入れつつ電話に出る。
「もしもし前田さん、お電話大丈夫です?」
「ええ、大丈夫です」
「LINE見ましたけど、アレほんとのことですか?」
アレってどれだ?
昨日は本当に色々ありすぎて絞りきれない。
「ええまあ、色々とありましたね」
「詳しい話をぜひ!」
食い気味で捲し立ててくる。
「そのコウ老師とは私も今度会うんですけど、笠根さんと和美さんと一緒に。そのコウさんに気をつけろって言ったのがあの時の少女の姿をした神様?なんで神様が前田さんに?タラチヒメ様が何をしたんですか?ていうか、もう色々と聞きたすぎて仕事にならないんでこれから取材に伺っていいですか?」
「いや、今来られても仕事が…」
「今日は何時に終わります?」
どうしてもすぐに聞きたいらしい。
LINEで全てを伝えるのは難儀だし、相談したいのは確かだしどうするか、と同僚をチラ見する。
視線に気づいた同僚がこっちに顔を向けたので、スマホから顔を離して同僚に訊ねる。
「飲み会、篠宮さん呼んでもいい?」
篠宮さんという名前にピンと来なかったらしく、同僚の眉がハの字になるも、すぐに思い出したらしく親指を立てる。
俺も親指を立て電話に戻る。
「今日の夜に会社の同僚と飲むんですけど、篠宮さんも来ますか?」
「ぜっったい行きます」
やたら食い気味な篠宮さんに時間と場所を伝えて待ち合わせることにした。
「篠宮さんって先輩の取材に来た人でしょ?」
電話が終わるのを待って同僚が聞いてきた。
「そうそう、なんかまた取材のつもりみたい」
「気功の?」
「まあそんな感じ。後で話すよ」
そう言って俺は編集作業に戻る。
モニターにはカメラ目線の老師が停止している。
「…………」
なんとなく居心地が悪くなって再生ボタンを押す。
タイムラインが動き、老師がふたたび話し始める。
一瞬感じた胸騒ぎも、作業を再開するとすぐに集中力が上書きした。
合格ラインに充分だろうというレベルまでクオリティを上げて、予定通り夕方には動画は完成した。
営業から戻ってきた社長とともに動画の最終チェックを行う。
同僚は「もう自分の出番は終わった」とばかりにネットゲームに集中している。
今回の動画を初めて見る社長はジャージ軍団が転がされるシーンで胡散臭そうな顔をして、俺が転がされるシーンで吹き出していた。
同僚と全く同じリアクションだ。
「これ本当にこんな風になっちゃうの?」
「なっちゃうんですよ」
「はぁ…すげえなあ…本当にこういのあるんだねえ」
「5000円払えば社長もレッスン受けられますよ」
えっ?と笑顔で誤魔化した社長をスルーして映像のチェックを続ける。
結果としては多少予算を上回るクオリティにはなったものの、充分利益のある仕事ができたと社長も太鼓判を押し、納品用のDVDを作成してこの仕事は終わった。
予定通りの時刻に新宿東口で篠宮さんと合流する。
「お疲れ様です」と篠宮さんに声をかける。
勢いよく振り向いた篠宮さんの目がご馳走を前にした子供のように輝き、小鼻がプクッと膨らむ。
すぐにでも質問が始まりそうだったが、同僚が「お久しぶりでーす」と挨拶をすると篠宮さんも挨拶を返す。
社長と篠宮さんにお互いを紹介してとりあえず予定の居酒屋へ向かうことにする。
明らかにウズウズしている篠宮さんの様子をスルーしつつ社長と並んで歩く。
「あの人ってアレだよね。前田が憑りつかれた時に取材に来たって人だよね?」
当然のことながら社長も二年前の出来事は知っている。
「そうです。神社の娘でオカルト雑誌のライター。ちょっと騒々しいけどまあ良い人ですよ」
チラッと後ろを振り返りつつ答える。
「前田さーん。聞こえてますけど」
同僚と並んでついてきていた篠宮さんがツッコミを入れてくる。
「こんな感じです笑」
と社長に向かって言うと、「同僚さーん!」と篠宮さんが隣を歩く同僚にぶーたれる。
「先輩って基本的に人を小馬鹿にするんですよねえ。社長にはヘコヘコするくせに」
同僚がとんでもないことを言っている。
「ほんとですよ。ついこの前、可愛い彼女のピンチに駆けつけたってのに、扱い酷くないですかね」
「えーなに?篠宮さん、先輩の彼女のこと知ってるんですか?」
「知ってますよー?二年前にも会いましたし、つい先日も再開してすっかり仲良しです」
「どんな感じ?」
「めちゃめちゃ優しい。看護師さんだし。そして可愛い。THE女子って感じ」
「うへー。それ先輩に騙されてるパターン?」
「その可能性は高いかも――――」
早くも打ち解けたらしい同僚と篠宮さんが後ろで俺をボロクソに言うのを聞き流しつつ歩いていると予定の居酒屋に到着した。
席についてドリンクと料理を注文し、先に運ばれてきたドリンクのジョッキを持って乾杯する。
社長と同僚と俺、この3人は定期的にこうして飲み会をしている。
社長を含め5人しかいない零細企業で、残りの2人は既婚者。
独身組はそれなりに結束が強く、たまにこうして飲みに行くのだ。
俺と社長は専門学校時代の先輩後輩ということもあり歳が近いので、仕事の上司部下というより学校の先輩後輩の間柄という感じが強い。
ほぼ毎週こうして飲み会をしていると俺達だけではもはや新しい話題なんてないわけで、必然的にゲスト参加の篠宮さんが話のネタになるわけだが。
「というわけで前田さんは神様に攫われちゃって、九州にあるウチの実家から関西にある前田さんの故郷の山まで一瞬で連れて行かれたと」
「うへー…マジ?……」
なぜか俺の恐怖体験が面白おかしく語られていた。
社長と同僚も二年前の件以外は知らないことなので、興味津々で話に聞き入っている。
「なんと前田さんはその怖い神様の眷属に認定されて、今ではすっかり眷属さんとして神様のお使いをやらされていると、そういうわけなのでありました」
「……信じられない……けど……どうなの?」
社長が驚き半分怖さ半分という顔で俺を伺う。
「んー……まあ……大体そんな感じですかね」
篠宮さんによって面白おかしく誇張されているとはいえ、事実であることには変わりない。
「先輩……」
同僚が信じられないといった顔で俺を凝視している。
「なんでそんな面白そうなことを黙ってたわけ?」
「そっちかよ笑。面白そうって言ったって俺にとっては全然面白くないよ。死ぬほどビビらされるんだから」
「いいじゃん!先輩がビビったって私達が面白ければ!」
「なんだそれ笑」
「なんでそんな面白そうなことが先輩だけに起きるかなあ」
同僚が悔しそうにうめいてジョッキを煽る。
「おかわりくださーい!」
同僚の意識が店員さんに向いたことで話が転換する。
「とまあそういうわけで、その話の続きが昨日起きたと。ですよね?」
わずかに身を乗り出した篠宮さんの目が再度光り、小鼻がプクッと膨らんだ。
ここからが篠宮さんの本題だ。
「まあ…そうですね。昨日LINEでお伝えしましたけど、そんなような感じです」
「なになに?また何か起きたの?先輩?」
同僚が篠宮さんと同じように身を乗り出してくる。
社長は素早く追加の料理をオーダーして、話を聞くのに集中できる環境を用意している。
全員の視線が集まったところで、俺にとっても本題であるところの、昨日の報告と整理を篠宮さんに頼むべく話を始める。
笠根さんから紹介があって老師のYouTube動画を作る仕事を受けたこと。
気功の先生かと思ったらタラチヒメ様のことを言い当てられたこと。
妖怪だと言われたので眷属として勘違いを正す必要があると思ったこと。
アホな言い間違いをして、それが致命的なミスなのではと焦って神社で土下座したこと。
そうしたら少女の姿をした神様が現れて怒られたこと。
その時に少女から「老師に気をつけろ」と言われたこと。
それらの意味がわからなかったので篠宮さんに伝えて判断を任せようと思っていること。
そこまでを詳しくじっくりと話した。
「とまあ、以上が昨日までの顛末ですね」
語り終えてフウとため息をつきジョッキを煽る。
篠宮さんは録音しながらメモをとっている。
社長は若干戸惑ったような顔で、同僚は憐れむような顔で俺を見ている。
「先輩……馬鹿でしょ」
完全に呆れた様子の同僚に俺も言い返す。
「いやいやいや。あの時の恐怖ったら半端じゃないから。絶対に怒らせちゃいけない相手を怒らせちゃったわけだから」
「でも実際には神様は怒ってなかったわけでしょ?」
「そんなことわかるはずないから。それにタラチヒメ様が俺に気づかせたのだって寒気を感じさせたわけだから。怒ってると思うのが普通でしょ」
「それにしたって……全然関係ない神社の境内で西の方を向いて土下座したんでしょ?……馬鹿じゃん超ウケる!」
そこまで言って同僚は、堪えきれなくなったように爆笑し始めた。
社長も笑っている。
「遥拝っていうの!ようはい!遠くから拝むの!」
酒のせいか俺も楽しくなっていた。
同僚と社長は相変わらず笑っている。
それまで黙ってメモを取っていた篠宮さんがようやく顔を上げた。
「ですって篠宮さん。先輩がやったのって遥拝?ですか?」
同僚が可笑しそうに訊ねる。
「んー、熱意は認めるけど……って感じですかね」
「要するに?」
同僚がなおも訊ねる。
「前田さん……さすがだなあと笑」
その言葉で俺を除く3人とも爆笑した。
笑われるのは不服ではあったが嫌な気分ではなかった。
俺自身、昨日の自分の行動が可笑しかったのもあるし、こうして爆笑してもらったならその馬鹿さも報われる気がした。
あのとんでもない恐怖が笑い話になったのは悪いことではない。
「いやあ笑った。それにしても、その少女が言ってた「気をつけろ」ってのが謎だよね」
社長が話題を変えた。
「ですねー。私も今度その老師と会うんですよ。取材みたいな感じで。「気をつけろ」の意味が不明なのは仕方ないとして、まあ色々と注意しないといけないのは間違いないですね。ヨミ関係の事件とも繋がってるっぽいんで」
篠宮さんがふいにヨミの名前を出した。
「ヨミ?なんで?」
同僚が聞き返す。
篠宮さんの話はこうだった。
深夜ラジオの特番で起きた心霊騒動。
その原因となる箱を作ったのが天道宗なる宗教団体。
その心霊騒動で坊さんに憑りついた悪霊とよく似た雰囲気を持つ悪霊が、丸山理恵の遺体に憑りついて由香里が勤務する病院に運ばれた。
丸山理恵の遺体には明らかになんらかの呪術を施した痕跡があって、それによって丸山理恵は悪霊を憑依させられ、ヨミに仕立て上げられていた可能性が高いと。
「悪霊のデタラメな雰囲気がよく似てるっていうのと、呪術っていうキーワード。それしかないんですけど、まあヨミ騒動に関してはその天道宗が絡んでると私達は思ってます」
それで天道というキーワードを持っている老師に話を聞きに行く。
そのタイミングで「気をつけろ」か。
全てが繋がっているような、そうでないような、不確かな符号。
完全に俺の手には余る問題だ。
篠宮さんにぶん投げるのが正解だろう。
いきなり出てきたヨミというワードに社長も同僚も混乱しているらしく、眉をハの字に寄せて首を傾げている。
ヨミ。
あの時のことはよく覚えている。
つい先日の出来事であったし、丸山理恵に憑りついていた悪霊は俺も見ている。
あんなのに憑りつかれていた丸山理恵はどんな気持ちだったのだろうか。
数々の集団飛び降り自殺を主導して、西新宿では無差別殺人のような事件まで引き起こし、最後には射殺された女。
もしも丸山理恵がまともな人間だったならば、憑りつかれていたとしても意識があったならば、どんな思いでそれを見ていたのか。
自分の周りで人がバタバタ死んでいくのを、黙って見ているしかなかったのだろうか。
憑りつかれているとはいえ自分がそれを主導している。
そんなのは恐怖を通り越して地獄だろう。
せめて憑りつかれている間、丸山理恵に意識がなかったことを祈るしかない。
「呪術によってヨミが作られた可能性があるということは、また起きる可能性もあるということです」
「それって……またヨミが現れるかもしれないってこと?」
篠宮さんの淡々とした口調に、同僚が恐る恐るといった様子で訊ねる。
「そうですね。射殺されたのは丸山理恵さん。憑りついていた悪霊は祓いましたけど、消えたり成仏したわけじゃない。丸山理恵さんに仕掛けられた呪術がまた行われれば、次のヨミ、その次のヨミが現れる可能性は充分にあると思ってます」
「マジ……?」
同僚は完全に引いている。
社長も俺も言葉が出ない。
「…………」
「まあそれは最悪の可能性ですけどね。ヨミを生み出す呪術が一回こっきりだった可能性も充分ありますので」
一気に冷めてしまった場の空気に慌てたのか、篠宮さんが声のトーンを上げた。
「それにその老師が何か知ってるのは間違いないので、私達もそれなりに対策を立てるつもりでいます。ベテランの霊能者さん達も協力してくれているので」
その老師のことを「気をつけろ」と言われたわけで、全然安心できる要素はないのだが、篠宮さんの明るいトーンに引きずられて、場の空気も若干良くなった。
「その天道宗?とかいうのがヨミを作ったとして、何が狙いなんですかね?」
とりあえずの疑問をぶつけてみる。
「んー……それが全くの謎でして、丸山理恵さんの霊から何かを聞き出せないか和美さんが頑張ってくれてるんですけど、なかなかうまくいってないみたいなんですよね」
伊賀野さんが自分に憑りつかせて保護したという丸山理恵の霊。
「うまくいってない?」
「そうみたいです。思った以上に弱っちゃってるのと、丸山理恵さん自身が話したがらないみたいで、事情聴取が進んでないって言ってました」
霊を保護して事情聴取するということに社長も同僚もピンと来ていないらしく、眉をハの字に寄せたまま固まっている。
当たり前だよな。
そんなこと俺だって想像できない。
あの時に伊賀野さん本人から聞かされていなければ。
「それで、俺はこの後どうすれば良いですかね?老師とは会わない方がいい?」
とりあえず俺自身のことを聞いてみる。
天道宗やら呪術やらヨミやらは篠宮さん達に任せるしかない。
俺としては老師とこれ以上何かあって、またタラチヒメ様に睨まれるようなことがなければそれでいいのだ。
「んー、前田さんは別に老師と会っても会わなくても問題ないんじゃないですか?眷属として役目は果たしたわけですし、誤解が解けた以上、老師から何か言われることもないでしょうから」
「ああ、それなら良かったです。これで俺は安心して日常に戻れる」
本当に良かった。
「ただ、気をつけろと言われている以上、必要以上には関わらないに越したことはないと思いますよ」
「ですね。追加の仕事は同僚に任せることにします」
未だに困惑している同僚をチラ見しつつ答える。
「出た。そうやってまた自分は楽をしようとする」
ようやく話に戻ってこれた同僚が憎まれ口を叩く。
「頼むよ。俺はもう怖い思いしたくないの。ちゃんと手伝うから、打ち合わせとか撮影はよろしくね」
「私に機材とか三脚担いで現場に行ってこいって?社長!先輩がパワハラです!弊社このままじゃ訴訟ですよ?大ピンチ!」
「やめて笑。訴えないで。前田にはキツく指導しておきますので」
「お願いしますよ?目の前には雑誌のライターさんもいますので、私が涙の告発をしたら記事にしてもらいますから」
同僚が無理やり上げたテンションでようやく飲み会の楽しい雰囲気に戻った。
ヨミの復活という可能性に肝が冷えたものの、考えても仕方ない可能性である以上、これ以上話しても無駄にテンションが下がるだけだ。
俺達にできることはない。
可能な限り危険から離れて生活するしかないのだ。
心霊関係には近寄らない。
興味も持たない。
老師からも出来るだけ距離を置く。
そこまでして初めて安心して日常を過ごすことができる。
非日常に憧れるのは悪いことではない。
ただその結果として恐ろしい思いをすることもある。
命を取られる可能性だってあるのだ。
俺は日常の側にいたい。
その後も同僚と馬鹿な言い合いをしながら、いつも通りの飲み会をして、社長が潰れかけたタイミングでその日は解散となった。
当たり前の日常がとっくに壊れていたことを知るのは、もう少し後になってからのことだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます