第22話 ファーストライブ vol 1

バンド〝キャンディ〟は、チケットのノルマを無事達成し、最終的には、約50枚売れた。

選曲も、レベッカから5曲 フレンズ、76th star.

バージニティ、ラブイズcash、Maybe Tomorrow

アルフィーから、良のリードボーカルによる

メリーアンと定まった。

良のリードボーカルは、〝良のコーナー〟と名づけ

咲のカラーを統一させた。

ライブの日は、4月6日日曜日である。


玄先輩は、3月で卒業し、京葉工業高校という県立の高校に進学がきまっていた。


4月5日 前日リハーサル


5人はリハーサルに満足していた。

絶対に万全ではなかったが、〝いける〟と言う感触を皆持っていた。

咲が一番気にしていた衣装だが、咲は、赤 をメインとした衣装にし、他メンバーは、黒で統一した。

良は、「あの時、ピンクのベースにしなけりゃよかった!」と咲の為に選んだピンクをいまさらながら

後悔していた。

風の足元はと言うとエフェクトボードをセットしていた。中身は、BOSSの、スーパーオーバードライブ、デジタルデュレイ、ボリュームペダル、   チューナーとアップデイトしていた。

良も、BOSSのコンプレッサーと        ボリュームペダル、チューナーを置いていた。

中学生にしては、豪華である。それも、小遣い、

お年玉は、全て音楽にささげていたからである。


4月6日ライブ当日 本八幡ルートフォーティーン


ライブは昼の部であった。2バンドの対バンである。

14時オープンの15時スタートのため、10時入りであった。

ライブハウスまでは、サギのお父さん鷺沼大介さぎぬまだいすけが車2台手配し、送ってくれた。機材が多い為である。


サウンドチェックが始まる。

今回は、〝キャンディ〟がトリである。

高校生バンド〝ビート〟がチケットの売り上げを

考慮し譲ってくれた。

なので〝キャンディ〟が先である。逆リハと呼ばれるものである。

ルートフォーティーン PAの青木さんが

「まずドラムさんベードラからいただけますか?」

と始まった。

玄先輩は、慣れたものである。

全員玄先輩すげ〜と思った。

次は、良、ベースである。

玄以外は皆初めてだらけで緊張した。

ベースが終わり、青木さんが

「マイクもらいましょうか?」と言うと

良は、マイクを外して渡そうとした!

慌てて玄が止め、手で〝喋れ〟とジェスチャーした。

良は「松浦良!村上中3年 好きなタイプは

国生さゆりです!」

全員ずっこけた。

玄が「違うよ、ワン ツーとかチェックチェックっていうんだよ」と腹を抱えながら説明した。


サウンドチェックは無事終わり

昼飯に、ハンバーガーを食べにみんなで出た。



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