第2話 言霊と現象 生と死
言葉は母音であるアオウエイと半母音ワヲウエイ、父韻と呼ばれるものの組み合わせで、子音と呼ばれる現象が現れる。
アイウエオと習ったのは、物質文明の発展のための文字の配列という事になろうか。
母音が主体、見る側、半母音が客体、見られる側である。
見られる側とは現象世界、見る側とは心の中、つまり次元宇宙である。
現象世界が仮想現実だと囁かれるのは、一つの次元宇宙である、3次元から5次元の世界へ移行しているからだと思われる。
発した言葉が現象の元となり、人のキャッチする調律を変え、世の中を変えていく。
優しい言葉、優しい想いは世界を心地よいものに変えていく。
怒りや恨みの感情が悪いのではない。
大事なものであるからこそ、プラスやマイナスの感情を持つのであって、
想いが強ければ強いほどマイナスの感情も増大する。
思い入れがある事を認め、逆の視点で見れば、プラスであったりする。
例えば、大切な人を失えば悲しい。
しかし亡くなった側は現象から解放され、とても幸せであるかもしれない。
また、亡くなって悲しいという事は、出会って幸せだからこそ存在するのであって、出会わなければ、悲しみも無くなる代わりに幸せだったという現実も無くなるという事だ。
時空間の観念無く、気の遠くなるほど『過去』と呼ばれる記憶の中の、遂げられなかった想いを解消するために人が出会い、別れていく。
大切な人との別れが地球全体の危機を救っているのかもしれないのだ。
大切な人を失った人の立場から見れば、地球よりも身近にいる人のほうが大事なのであろう。
しかし地球が無くなったら、大切な人の中からの記憶も消えてしまう。
そのために現れて、別れたのだとしたら...
悲しいから、出会わなければ良かったのか、それとも悲しいけれども出会った事が奇跡で幸せととらえるか...
別れが悲しいから、動物を飼わない人もいる。
しかし別れがあるのがわかっていて、動物を飼う選択肢もあるように、
人は潜在的に『別れが明日来るかもしれない』と思って、出会っている。
次元を移動する際に起きる出会いと別れ。
異次元戦争とは、自分の心の中の葛藤であり、意識を乗っ取った戦争であり、
すべてを殲滅させないための戦いでもある。
戦いと言っても争う事ではない。
【すべてを受け入れられるかどうか】
受け入れられない自分さえも受け入れる。
そして赦すという過酷な戦いである。
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