能力・開放

「なんだこのスケルトンの数……!ダイスケさん!魔族用弾丸を頼む!動きが止まっている間にどうにかして倒す!」

「分かった!任せろ!ただ撃つスピードが少し遅いのは許してくれ!一発ずつしか撃てないからな!」

「分かってる!」

僕はまずダイスケさんが弾丸をぶつけたスケルトン兵士を切り倒そうとする。

しかし、その瞬間にスケルトン兵士は動き出した。それも、ダイスケさんが弾丸を撃ち込んだばかりのスケルトンも。

「ダイスケさん!こいつら弾丸が効いてない!」

「分かってる!こっち今対策を考えて……!いや!そんなこと言ってる暇はないな!焼け石に水かもしれないが……!ハルくん!頑張って自分の体を守ってくれ!」

ダイスケさんはそう言うとガトリングを容赦なく僕とスケルトン兵士の方へと撃ち込んでくる。

「あいつ……!無茶だろ!ガルフスの盾!」

僕はガルフスの盾を精製してその場から急いで離れる。

「ハルくん!見てみろ!こりゃあすごい発見だ!」

ダイスケさんが指をさした方を見るとなんとスケルトン達がどんどんバラバラになって崩れ落ちていく。

「弱点とかが反転してるってことか……?」

「おそらくな……。と言うことはあの泥の払い方も自ずと分かってくるはずだ。」

「まさか……攻撃道具以外での攻撃とか……?」

「俺もその線を怪しんでいたんだ。」

「と言うことはラーイーダ、もしくはマイが突っ込むしか……!」

「そう言うことだ。少し二人と相談しててくれ!僕はあの無限に出てくるスケルトンに弾丸を打ち込み続けなきゃいけない!」

そう言ってダイスケさんは砲座を握りながら右手のレシーバーに何やら指示をしていた。

僕は奥で見守っていた二人の元へと走って向かった。

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