I like Violence. I don’t like me.

私には、生来空気を読むという事ができなかった。


皆がネタと分かっているのに私だけが分からずマジレスし、場が白ける。


そういう事が何度も何度も何度も何度もあった。


多分、これからもそういう事が沢山あるであろう。


まぁそんな事はどうでもよくて


今は言い訳を考えなければならないと凱里がいりは思った。


たまに居るのだ、理不尽に怒って来る奴らが。


「なんでネタって分かるのにマジレスするの?」


「いや、分かってなかった」


「この状況で分からないの?

貴方、相当馬鹿なのね。もう少し頭鍛えてきたら?」


「…馬鹿だからなんだよ((ボソッ」


「は?何、私達に反抗する気?」


「待って?なんで馬鹿だからなんだよって言っただけで反抗になるの?君達の方が馬鹿なんじゃないの?‪w」


「は?お前舐めた口きいてっと殺すぞ?」


「「殺すぞ」って言う前に殺さなきゃ意味ないと思うけど…」


「じゃあしっかりと殺してやるよ!」


みたいな感じで超ハイスピードで話が進む。


そして今、乱闘騒ぎになって

一応学校や警察沙汰にはならなかったが

親御さんが謝りに来てくれた。


別にいいのにな

本人が来なきゃ意味が無いし。


そして顔に傷を付けたまま学校に行く

勿論その傷はなんだと聞かれる

転んだと言い訳をする

その傷の付き方は転んだものじゃないと先生が言う


そして今。


迚も《とても》面倒臭い事になった。


「まぁまぁまぁまぁ、取り敢えずここに座って」


相談室に連れて行かれた。

別にどうとも思ってないしどうでもいいから

さっさと帰らせて欲しかった。


「で、何があった?」


「親からは何も聞いてないんですね」


「あぁ、何も聞いていない」


嘘だ。

母さんはちゃんと先生に伝えた筈

そしたらどちらかが嘘を吐いているという事になる。


母さんは信じたい。


「…本当に何も?」


「あぁ、抑々そもそも君の親御さんから連絡すら来ていない」


おかしいな。

ちゃんと母さんは私の目の前で連絡していた筈…


まぁいいや。

本当の事を話す必要なんてどこにもないし

僕が話さなければこの先生はあとちょっとだけ勘違いをしててくれる。

体育も休めるかもしれない。


「本当に転んだだけですってば…」


「なら何で転んだだけで親から連絡が来るんだ」


「うっ…」


「…まぁいい。何かあったら相談しろよ」


よし、引き下がってくれた。

この先生1の事を10として捉えるから面倒いんだよなぁ…


「あぁ、それと」


まだ何かあるのか


「喧嘩も程々にな」


「…やっぱ知ってるんじゃないですか」


「いやぁ、いつ自分から話してくれるかなって」


「…うざいですね」


「ははっ、教師ってのはそんなもんさ」


…これだから波津間はづま先生は憎めない。


そう思いながら教室へと急いだ。


徐々そろそろ2時間目が始まろうとしていた。

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