少女X

( ᐖ )

少し、私についての解説を致しましょうか。

あぁ、今日もまた«研究者»がやってくる。


え?何の研究者かって?


あぁ、まだ私の事を話していませんでしたね。


といっても、話す事など何もありませんが。


ただ言える事は


私には、産まれてからここに入るまでの記憶が無い。


私には、名前が無い。


私には、不思議な能力がある。


ただそれだけ。


私は、所謂「未確認生物」というものらしい。


私の存在の定義は、少女らしい。


みーんなみんな、私の事を«少女XしょうじょX»と呼ぶ。


さっき言った研究者さんは、私の事を研究している。


さっき言った通り私にはここに来るまでの記憶が無い。


まぁ、ここに来てからざっと半年といったところかな?


研究者さんが言うには、私の体の発育は12歳前後の小学六年生辺りらしい。


まぁ言語能力と読解能力、動作能力があれば生きれるから知識なんて微塵も要らないんだけど、ここに来るまでの記憶は気になる。


研究者さんが言うには私は元々人間だったらしい。


なら今の私は一体なんだと言うのか。


まぁそれは一旦置いとくとする。


何故私がここに居るのかの説明をここに来た時にされた。


私は戦争真っ只中のとある街に居たらしい。


私は兵士達に犯されていたらしい。


私は何も考えられないぐらい放心していたらしい。


なんか考えただけでおぞましい。


ただ、そこに研究者さん達が来た時にはもう兵士達は死んでいたらしい。


何故かって?


察せるでしょ。私が殺したのよ。


記憶が無いからはっきりとは言えないけど

先ずそんな事されてたらぶっ殺すわ。


どのように殺したのかは覚えてない。


私に宿っている不思議な能力の正体が分かればそれとの関連性も見つかるかなぁとか言ってた、研究者さんが。


まぁ、取り敢えず前置きはここまでにして


私は少女X。


私の存在の定義は少女。


私には記憶が無い。


私には不思議な能力がある。


私は、詳細が無い。


これが私。


まぁ、言うなれば私の事は私も分からない、と言ったら分かりやすいかな


ま、私からしたら生きさせてくれるならなんでもいいんだけどね。


あぁ、挨拶をしてなかった。


これから宜しくね。

───さん。

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