第2話 公園で・・・
僕は、駐輪場の自転車に乗って公園に行った。
そして、公園のベンチでボーっとしていた。
涙が止まらない。
綺麗な夕焼け、そして星空に・・・。
無駄に景色の良い高台の公園だ。
夜景が綺麗だ。けど、なんか、気分がのらない。
親から電話が・・・。
ちょっと、出る気分じゃない。
僕は無視をした。
時間は、20時。
だいぶ遅くなっている。
公園に人も少なくなってきている。
「あれ?武田君じゃない?」
突然、話しかけられた。
「はい。あっ、浅井さん」
「どうしたの?良かったら、タオルを使って」
僕にハンドタオルを渡してくれる。
「いいの?」
「うん。まだ、使ってないから、綺麗だよ」
「ありがとう」
「どうしたの?」
僕は顔を拭いた。
学校で一番人気と言われる浅井桜美さん。
そんな人に話しても良いのか?
彼氏の事を・・・。
「無理しなくて良いよ。
話したら、落ち着くかなぁって思っただけだから・・・」
「無理じゃないよ。
浅井さん以外なら・・・」
「私以外なら?
私に関係する事なの?」
「ご、ごめん。
変な事を言った」
「もし、可能なら、教えてもらえない?」
浅井さんが僕に頭を下げている。
こんな事をさせては・・・。
「じつは・・・」
今日の出来事を伝える。
すると、浅井さんが泣き出した。
「浅井さん、大丈夫?」
「ごめんね。衝撃の事実だったから・・・」
「ごめん・・・」
「謝らないで。
私は、武田君には感謝しているんだよ。
偶然とはいえ、秀吉の浮気を知る事ができたんだから・・・」
「そうかもね。
まだ、高校生。人生は長いしね」
二人は頷いた。
-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-
武田信長:高校2年生
中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・
上杉愛美:高校2年生
中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・
松永秀吉:高校2年生
上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される
浅井桜美(さくら):高校2年生
学校で一番人気と言われる美女
松永秀吉とつきあっている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます