第82話 配置転換拒否 後編

監督も考えている。


「昨年同様、先発投手として活躍できている間は、そのまま先発として起用する」

「先発投手として活躍とは?

 勝ち星を言われると・・・」


「援護率が低いのは、監督の責任だ。

 勝利数、または防御率。

 この両方が悪い場合という事でどうだろう?」

「解りました。先発投手として、頑張ります」


「言い忘れたけど、基本的に6回以上は投げて欲しい」

「大丈夫です。こちらからも要望が・・・」


「なんだ?」

「俺は、球数が少ない投手です。

 まだ、身体が成長中です。

 だから、100球を目途に交代をさせて欲しい。

 昨年も十分な投球回数を投げる事ができているから・・・」


「ちょっと待ってくれ。

 100球・・・。

 たしかに、ストライク先行の投手だから、球数が少ない」

データを見ながら答えた。


「ボールを先行するようなリードをしなければ、大丈夫だと思います」

「心配な事があるとすれば、レギュラーのキャッチャーの野村が世代交代の時期にあることだが・・・。

 まぁ、この問題は監督である、わしの問題だ。

 わかった。認めよう。

 ただ、先発投手として活躍できない時は、抑えやセットアッパー、中継ぎとして活躍してくれ」


「わかりました」


この条件で和解した。


オープン戦で先発に配置転換された。

そして、開幕投手候補と・・・。


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校中退・・・

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。

 義兄である田中信繁が好きだが、将来を考えて固辞していたが、つき合う事に。

 そして子供を身ごもり高校を中退する。

 現在は大学を目指しつつ、自宅で会社の事務員をする


田中信繁:プロ野球選手

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えなかったが、ようやく告白。

 そしてつき合う。

 ドラフトでは9球団から1位指名をもらうも・・・。

 私生活では、実父の晴彦によって子供がいる事が世間にバレる。

 プロ野球選手になる事を決意し、入団し、開幕1軍に。

 先発ローテーションを守り防御率トップだが、勝てない。

 1年目に新人王や最優秀防御率を獲得するも白星には恵まれなかった。


田中球一郎

 田中信繁とひかりの長男


由香先輩:高校3年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 田中先輩に告白するも・・・。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

 めぐみとの間にストーカー規制法の指定を受けていた事が発覚して仕事が・・・。

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