プロ入り2年目

第79話 キャンプ(3)

2年目のキャンプ。

今年も1軍キャンプに配置されていた。


今年は監督が代わってどうなるか・・・。


監督が今年の構想を・・・。


『防御率の良い田中を抑えに転向させる』


そんな発表が・・・。


寝耳に水だった。


俺は『抑え』はしたくない。

だって、『上がり』がなくなるし・・・。


抑えになったら、毎日ベンチ入りしないといけないじゃないか・・・。

ひかりや球一郎と会える時間が減る。


どうやって断れば・・・。


評論家とかも賛成する意見が多い。

俺はバッティングが良くないし、援護率が低い。

その対策には、一番かも知れないが・・・。


そんな事を考えていると監督から呼び出しが・・・。


監督、ヘッドコーチ、投手コーチがいる部屋に・・・。


「田中、今年は抑えに転向してもらう」

「申し訳ございません。

 抑えをする気はありません」


「今年は優勝を狙っている。

 田中が抑えとして頑張ってくれれば、9回までリードしていれば勝てる。

 昨シーズンは、抑えが弱かったから勝てなかった。

 一番良い投手をもっていくのが良いだろう。

 両手投げというのは、リリーフ向きだし・・・」


長時間の説得が・・・。


「何を説明されても、先発以外をする気はありません。

 平行線なら、帰ります」


俺は部屋から出て行った。


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校中退・・・

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。

 義兄である田中信繁が好きだが、将来を考えて固辞していたが、つき合う事に。

 そして子供を身ごもり高校を中退する。

 現在は大学を目指しつつ、自宅で会社の事務員をする


田中信繁:プロ野球選手

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えなかったが、ようやく告白。

 そしてつき合う。

 ドラフトでは9球団から1位指名をもらうも・・・。

 私生活では、実父の晴彦によって子供がいる事が世間にバレる。

 プロ野球選手になる事を決意し、入団し、開幕1軍に。

 先発ローテーションを守り防御率トップだが、勝てない。

 1年目に新人王や最優秀防御率を獲得するも白星には恵まれなかった。


田中球一郎

 田中信繁とひかりの長男


由香先輩:高校3年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 田中先輩に告白するも・・・。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

 めぐみとの間にストーカー規制法の指定を受けていた事が発覚して仕事が・・・。

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