第76話 契約更改

「田中選手。お疲れ様です。

 今年は大活躍でしたね」

「今年はありがとうございました」


「田中選手は、2タイトルを受賞しています。

 あとベストナイン、ゴールデングラブ賞の受賞。

 他にもファンサービスも積極的で人気は高く、球団としても評価しています。

 勝利数は残念でしたが、時の運もあるので仕方ないと思います。

 球団としては、このような評価を考えています。いかがでしょうか?」


提示額を見る。

1億円だ。

金額としては想像通り?


少年少女野球の子供たちが観戦できるシートが欲しい。

30席ぐらい。

いろんな球団のファンがいると思うから、3塁側が良いよね。


「2年目としては、最高額だと思う。

 これで契約して欲しい」

「良い評価をありがとうございます。

 基本的にはそれで問題ありません。

 次世代の少年少女の野球選手の為に年間シートが欲しい。

 3塁側に30席ぐらいをお願いできないですか」


「そうですね。その位であれば・・・」


事務の方が、交渉に基づいた契約書を作っている。

そして、俺のもとに・・・。

俺は、契約書を見る。


「あれ?年棒とは別に年間シートももらえるのですか?」

「もしかして購入したいという事でしたでしょうか?」


「そのつもりだったのですが・・・」

「まぁ、この分は球団から田中選手へ提供させて頂きます。

 ファンを増やす為の行為でもありますので」


契約は終わった。


そして、記者会見。


次の日の新聞の一面を飾った。


新人最高のアップ額!


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校中退・・・

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。

 義兄である田中信繁が好きだが、将来を考えて固辞していたが、つき合う事に。

 そして子供を身ごもり高校を中退する。

 現在は大学を目指しつつ、自宅で会社の事務員をする


田中信繁:プロ野球選手

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えなかったが、ようやく告白。

 そしてつき合う。

 ドラフトでは9球団から1位指名をもらうも・・・。

 私生活では、実父の晴彦によって子供がいる事が世間にバレる。

 プロ野球選手になる事を決意し、入団し、開幕1軍に。

 先発ローテーションを守り防御率トップだが、勝てない。

 1年目に新人王や最優秀防御率を獲得するも白星には恵まれなかった。


田中球一郎

 田中信繁とひかりの長男


由香先輩:高校3年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 田中先輩に告白するも・・・。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

 めぐみとの間にストーカー規制法の指定を受けていた事が発覚して仕事が・・・。

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