第73話 出産と試合

8月某日。

子供が産まれた。


「ひかり、大丈夫か?」

「うん。個室にしなくても良かったのに・・・」


「ゆっくりしたいからね。

 俺が来ると騒然とする事もあるし・・・」

「そうだね。今日は先発なのにこんな所にいても良いの?」


「良いよ。監督からもOKもらっているし・・・」

「それなら良いけど・・・。今日は勝てると良いね」


「うん。まぁ、負けるのはいつもの事だから、期待はしないで欲しいけど・・・」


お義父さんやお義母さん。母さんの来ている。

男の孫に喜びを・・・。


特にお義母さんが・・・。


ずっと抱っこしている。


「お母さん、ずっと男の子が欲しかったもんね」

「そうだね。信繁くんによく似てかっこよくなると思うわ。

 ひかりには、あんまり似てないね」


「そうだね。あたしに似るより、信繁に似た方が良いと思うし・・・」

「そんな風に拗ねないの。あなたも可愛いんだから・・・」



その日の信繁。

地元ゲームだった。


鬼気迫るピッチング。

2対0で勝利した。


自分の初ホームランで得点までして・・・。


その日のヒーローインタビュー。


「田中選手。今回は投打に渡って大活躍おめでとうございます」

「ありがとうございます。

 息子が産まれた日に勝つことができて本当に良かったです」


「む、息子さんが産まれたのですか?」

「あっ。はい。そうですね。つい、発表してしまいました」


「本当におめでとうございます。

 お子様の産まれた日に勝つ事ができるなんて、もってますね」

「そうですね。ようやく2勝目。今後もよろしくお願いします」


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校中退・・・

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。

 義兄である田中信繁が好きだが、将来を考えて固辞していたが、つき合う事に。

 そして子供を身ごもり高校を中退する。

 現在は大学を目指しつつ、自宅で会社の事務員をする


田中信繁:プロ野球選手

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えなかったが、ようやく告白。

 そしてつき合う。

 ドラフトでは9球団から1位指名をもらうも・・・。

 プロ野球選手になる事を決意し、入団し、開幕1軍に。

 先発ローテーションを守り防御率トップだが、勝てない。

 私生活では、実父の晴彦によって子供がいる事が世間にバレる。


由香先輩:高校3年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 田中先輩に告白するも・・・。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

 めぐみとの間にストーカー規制法の指定を受けていた事が発覚して仕事が・・・。

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