第23話 甲子園 (4)

準決勝、週500球制限でほとんど投げられない。


信繁は荒れていた。

チームメイトが近づけない。

仕方ない。私が・・・。


「信繁、そんなに荒れないでよ」

「だって・・・。優勝できないんだよ・・・」


「解ったよ。

 そこまで言うならつき合うよ。

 けど、後悔はしないでよ」

「うん」


準決勝、相手は、待球作戦を・・・。

ボール球は、ほとんどない。

けど、3回までしか投げる事が出来なかった。


4回以降、大量得点を・・・。

1対10で負けた。



「田中選手。今回の甲子園は、残念でしたね」

「そうですね。けど、仕方ないです。

 誰も天候には勝てないので・・・」


「途中での雨天中止。その2試合が無ければと思いませんか?」

「ルールなんで仕方ないと思っています。

 すごく悔しいですが・・・」


「現行のルールについてどのように思いますか?」

「週500球の制限は、選手の怪我を防ぐ為に作られました。

 それは、良い事であると思います。

 複数投手を用意して下さい。

 それは、一部の強豪校しかできない行為です。

 僕のように公立高校だとすごく難しいと・・・。

 強豪校に有利なルールは変更した方が良いと思います。

 個人的に考えるのであれば、雨天で途中で試合中止という制度をやめて

 試合中断の扱いにした方が良いと思います」


「そうですね。そのような意見も、一部ででていますね」


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校1年生

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 義兄である田中信繁が好きだが、将来を考えて固辞していたが、つき合う事に。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。


田中信繁:高校3年生

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えなかったが、ようやく告白。

 そしてつき合う。


由香先輩:高校2年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 田中先輩に告白するも・・・。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

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