第13話 春大会のあとで・・・ 前編

春大会は、準優勝で終わった。

決勝戦の前日に信繁のワガママに文句を言った人が・・・。


あたしがマネージャーになって、少ししてから、

ウォーミングアップにあたしを指名している。


野球部は団体競技だ。

ひとりだけ、特別って・・・。


本来、マネージャーの仕事ではない。

マネージャーの仕事が疎かになっているという指摘だ。


もう一つは、バッテリーでウォーミングアップをした方が良い。

そんな意見だ。


両方とも、正論だ。


けど、信繁は嫌がった。

『そんな文句を言われるなら、辞める』


決勝戦の日、あたしはウォーミングアップから外れた。

一応、信繁は決勝戦に投げた。

けど、気分が乗らなかったのか、いつもの調子ではない。


5回4失点。

6回からはマウンドを降りた。


このチームは守り勝ってきたチームだ。

決勝戦は、2対9で負けた。


次の日の放課後、部活に行くと部室の前には信繁が・・・。

制服のままだ。


なんか、揉めている。

「当分の間、部活は出ない。練習はひかりとするから・・・」

「そんなワガママを・・・」


次の日も、その次の日も・・・。


そして、練習を・・・。


「信繁、部活は良いの?」

「うん」

「よくないと思うよ」

・・・


その後、信繁は1週間部活に来ていない。

あたしも一緒に。


いつも信繁が連れて行く。


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校1年生

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 義兄である田中信繁が好きだが・・・。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。


田中信繁:高校3年生

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えない。


由香先輩:高校2年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

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