おっさんだった俺が美少女になって高校生からやり直してみたら人生クッソチョロかった~あの時イジめてきた奴がお近づきになりたいらしいけど気持ち悪いから消えなさい~
第22話 女子高生(おっさん)vsDQN
第22話 女子高生(おっさん)vsDQN
〈学校 昼休み〉
昼食時、カースト上位女子達とご飯を食べていると教室内に怒号が響いた。
「おら! 2分以内つったろーがガリ勉く~ん!? もう5分も立ってんだよ!」
「罰ゲームな罰ゲーム! はい、ガリ勉くんのちょっといいトコ見てみたい~牛乳一気一気!」
クラスのDQN集団達だ。
苦手意識ゆえに触れなかったが……前世、男だった時に俺はコイツらにイジメの格好の的にされていた。
男である俺がいない今、対象となっているのはガリ勉と勝手に名付けられた【村木マサオ】。俺と同じでカースト最下位、陰キャ、話した事は数回しか無かったけど悪い奴じゃない。
女子高生【アシュナ】になってからは、DQN達には好色の視線を向けられる以上の接触はされなかった。
だから安心しきっていた、できれば視界に入れるのも避けたい……話したくない人物達No.1だから。
クラスの連中が助けに入らないのも、DQNのリーダー格のやつが県議会議員の息子だからだ。
止めないのは罪だけど、怖い上に権力持ちってのは確かに厄介だから仕方ない部分もある。
俺ももう正直関わらなくて済むならそうしたい、だけど、いつしかの自分の姿がマサオに自然と重なる。
だから、これまで計画を立ててやってきた。
見過ごすなんてのは、やっぱりできない。
ここらへんがいい加減、我慢の限界だった。
「ねぇ、やめなよ」
「………あ?」
声をかけた俺に、DQN達は凄む。
止めたのが女ということもあってか、軽く受け流すように嘲笑われた。構わず続ける。
「なにが可笑しいのか知らないけど、あなた達がやってる事は面白くもなんともないから。むしろ不快、そんな事やって可笑しいなんてよっぽどつまらない人生でも送ってるんだね」
「………ちっ!」
DQN達は興が冷めたと言わんばかりに教室から出て行った。これで対象はマサオから俺に移ったはず、これは計画の一部だ。
あいつらに、制裁を与えてやる。
〈続く〉
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