死はすぐ側にある

少しでも選択を誤ったら

それはすぐに接近して、耳元で囁くのだ

「お前は無価値だ、死んでしまえ」


少しの図太さが必要だ

どれだけ死を望まれても死なないという


魂の死はいとも簡単に成し遂げられる

心の死は、傷つくたびに近づいてくる


体は元気でも 避けられない死はある


どうして私達は凄惨な死を運命づけられるのか

苦しみを与えられるのはなぜか


罪人でもあるまいに


どうしても意識的に死を遠ざけなければならない

それは日々の心がけによってなされる

だってどうせ死ぬのだから

少しの間完全に生きたっていいじゃない


死は明日にある

今日は生きる

それを繰り返す

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る