悲しみ

本当の自分を出すのが怖かった。


拒絶されるのが怖かった。


いい子を演じることで好かれようとした。



私はものすごい寂しがり屋なのだ。


孤独を感じやすい。そして耐えられない。


強がったり、なんにも感じてないフリをするのばかり上手になった。


だから病気になった。


本当の自分を出さずに、人の顔色ばかり気にしているから、全てが嫌になって仕事をやめてしまった。


自己実現をしたかったのに、どこに行ってもできなかったから。


自分に合う環境に行かずに、華々しいところにばかり行きたがったから。


私は私が注目されにくい存在であることに耐えられなかった。


本当は何もできない。そんなに特技なんてない。そんな自分を許容してほしかった。


誰よりも母に。


できるようにする前に、できない私でもいいと包み込んでほしかった。


無理やり頑張ったから病気になったんだよな。


元々そんなにできない存在だったのに。


それでよかったのに。

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