父の愛

父の愛は昔から分かりにくかった


父が言葉にしないところに全てが現れていた


父の言葉ばかりを注視していた私は、大事なことを取りこぼしていた


深い愛で気遣ってくれていたことに


ようやく私は気づきはじめている


愚痴のために書いた文章が やがて一つの解(父がほんとうに私を愛していたということ)を提示して はっとなった


なんでもっと早く気づけなかったのか


それほどまでに私は幼かった


自分を愛そうと決めた時から 徐々に分かってきたことたち


周囲に満ちる愛について


これから私は認識を取り戻していくことになるのかもしれない

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