女子高校生

小説だけが本当に心を許せる友達だった

窓の外にだけ季節が訪れては去っていく

何もかもが煩わしい

同級生がアクセサリーのように身に着けているきらきらした恋愛トークがうっとおしかった

勉強? すればいいんでしょう どこにも真理なんてない

ブラウスは上まできっちり締めて 表向きは優等生のように振る舞う

本当は成長についていけないだけなの

心の中には震える少女がいて 現実におびえている

傷つきやすい自我が 徐々に私を狂気に導いていたなんて知らずに

文学から栄養を取って瀕死の体で生きる

友達の内面になんて踏み込まずに そんなものがあるなんて知らなかった

自信なんて元からなくて

くせっ毛を押さえて今日も教室に向かう

お守りの文庫本を鞄に忍ばせて

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