夜の木

夜の木がまどろんでいる

さやかに、静かに……


六面体の宝石が

気に近づいて囁いた


「僕らの歌が聴こえる?」


木は葉音を鳴らして肯定した


君の歌が聴こえる

僕のために作ってくれた曲


二人は歌いだした


夜の帳を内側から押し開くように

二人の愛が伝わるように

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