酸化少女とバスジャックへの応援コメント
遅ればせながら、感想を……。
私は詩一さんの小説の大きな魅力の一つに多彩かつ個性的な【比喩表現】があると思っています。
今回もたくみな比喩表現ーーーーしかし、人の酸化は比喩ひとつのようでいて、この世界確かに存在する現象。そして、主人公の少女は酸化してしまった【マイノリティ】。詩一イズムが詰まった素敵小説でした。
終わり方が明るめなのも素晴らしい。
酸化、ということでACIDMANの【酸化空】を思い浮かべてたら、文章中に【イコール】って出てきて反応してしまいました。たまたまだとは思いますが(笑)
作者からの返信
野良ガエルさん
コメントありがとうございます!
個性的な比喩表現と言っていただけて嬉しいです。
酸化は、そうですね。人間は酸素を取り入れないと生きていけないわけですが、一方で老化の原因になっているのも酸素による酸化なんですよね。だから人間は生きるために毒を吸っているような状態で生きているわけで。そういう、いかんともしがたい、緩慢な死への落下みたいな感覚が在って、この度『酸化少女』と言うものを書いてみたわけです。なので、詩一イズムと野良ガエルさんが仰られた通りなのかもしれません。
素敵小説と称していただきありがとうございます。
酸化空いいですよね。
酸化空低く、少しだけ気が滅入る。
あれは進化の過程の歌なのかなと思っていました。あと酸化空って多分朝焼けですよね。鉄が錆びたみたいな赤色に、透明な夜空の終わりと水中での生活の終わりを掛け、陸での生命活動の始まりを唄っているのかなと。(なおちゃんと歌詞見てません)
なのでイコールは完全にたまたまですね(笑)
ただ一方で、ACIDMANの歌詞は私の言葉選びに大きな影響を与えております。例えば命を『生命』と書いたり擬音に『ふわふわ』が多く出てきたり。なので『イコール』も自然に出てきたACIDMANかもしれません。
この度は感想並びにレビューまでもくださいましてありがとうございました!
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
タイトルが素敵で読みに参りました
が、タイトルに負けない文章と世界観にめっちゃ興奮しました
セリフも全部良くて、なんで良いかを考えて何度もよんでしまいました
素敵な体験をありがとうございます(*^^*)
作者からの返信
海野ぴゅうさん
コメントありがとうございます!
タイトルが素敵と仰っていただけて嬉しいです。
タイトル負けしてなくて安心しました(笑)
何度も読んでいただけたなんて、恐縮です。また大変光栄です。
こちらこそ、読んでくださった上にコメントに☆をありがとうございます(*´▽`*)
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
相変わらず筆力高いですー。
続きがめっちゃ気になります!!
今のところ、謎だらけですね。
作者からの返信
神楽耶夏輝さん
コメントありがとうございます!
お褒めいただき嬉しく思います。
それとすみません。この小説はこれで完結しております💦
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
詩一様の世界観を堪能いたしました。
人間と酸化。絶対に交わらないこの二つを乗せることで、違和感を生み出し、読者を惹きつける。そして最後は心と心の交流へと着陸していく。
お見事です。そういえば最初に拝見した作品が「クラゲ虫が湧く、十二月」だった気がします。なぜかこの作品を思い出しました。
作者からの返信
木沢真流さん
コメントありがとうございます!
世界観を堪能したと言っていただけてなによりです。
深くは突っ込まず、ありのままの風景を楽しむというのがこの小説の楽しみ方(SFにあるまじき楽しみ方)ですので、こういったコメントをいただけて嬉しいです。
クラゲ虫が湧く、十二月からでしたか。あれは私そのものなので、覚えていていただけたことがまず嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
自分を酸化していると表現する少女。
「酸化」に込められる言葉を探してみると
それは、絶望なのか虚無なのか空虚なのか諦めなのか
あるいは、それら全てなのか……
とにかく「酸化少女」という言葉が際立っています。感動!
そして、最後の赤をやめてパッと青く光った。
この一言で、少女に希望が芽生えたということを表現していて
とにかく凄いと思いました。
作者からの返信
月猫さん
コメントありがとうございます!
『酸化』は、いろんな取り方があると思います。現代ドラマとして比喩的にすべてを捉えてもいいですし、SFとして彼女をロボットみたいに見てもいいと思います。
なんらかのショックがトリガーになるみたいですけどね。
酸化少女というワードを思い付いたときはかなり嬉しかったので、褒めて頂けて嬉しいです。
最後の信号が意味するところにも言及してくださりありがとうございます!
「とにかく凄い」は「とにかく嬉しい」です!
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
相変わらず独特な世界観ですねー♪
人が錆びる、酸化する、予知のような予報がある世界観。
凄く独特です。楽しませて頂きました。
作者からの返信
水守風火さん
コメントありがとうございます!
独特と言って頂けて嬉しいです。
この作品は、独特な世界一点張りみたいなところがありますから、そこを楽しんでいただけたようで良かったです。
編集済
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
コメント失礼いたします。
酸化少女というタイトルにつられて読みにきました。
詩一さんはあれですね、意味不明の設定(いい意味で)を料理するのがうまいですね。
こいうのはちゃんと料理できないと、本当に意味不明になりますが、この作品はちゃんと物語がなりたっています。筆力がある証拠だと思います。
シュールな内容なのに、『ピカピカ作り』というちょっと幼い表現を入れてあるのがうまいです。
そのあたりから物語が明るい感じに転換もしていますから、『ピカピカ作り』という言葉が生きていると思いました。
作者からの返信
烏目浩輔さん
コメントありがとうございます!
酸化少女という名前は、思い付いたときに「やったぜ」となりましたね。一般的な人に響くかどうかはともかく、小説好きな人は絶対好きだろ的な確信がありました。
なのでこうして読みに来てくださって、とても嬉しいです。
意味不明の設定を料理するのうまいですか!? それはありがたいですね。
私としては、たまに読み返して「これ結局なにしたいねん」と自分で突っ込むこともしばしば。まあ、それでも自作は好きなのでいいんですけど。
『ピカピカ作り』
いやー、この単語残しておいて良かったです。初稿では普通に出て来た言葉なんですけど、二稿目以降にこの言葉が引っ掛かってしまって。でも、この引っ掛かりというか違和感みたいなものは、消しちゃダメなやつだなと思って残しました。焼き魚の焦げみたいなものですね。焦げを全部落としてえぐみをなくしたら、焼き魚の良さが失われてしまう。
くだくだしく語ってしまいましたが、それくらい思い入れがあるので、そこに言及して頂けたことが大変嬉しいです。
読みに来て下さり、ありがとうございました!
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
うわぁ…好きすぎる…好きすぎます。
まず出だしの『わたしは酸化している』がすごいですよね。こんな出だし考えられないです。
酸化について詳しく書かれていませんが、それでもなんとなく、ぼんやりと理解できるような気がするのが不思議です。さらにぼんやりしたままバスジャック犯と絡めて、また納得してしまいます。
それにこの突飛なお話を引き立てる文章も素敵です。イコールとの距離を書いたり、信号機になるとか、ハットの描写とか、とにかく面白いものを読ませていただきました。
作者からの返信
瞳さん
コメントありがとうございます!
きっと瞳さんならそう言ってくださると思っていました!
考えられないと仰いましたが、寧ろ瞳さんなら書きそうだなと思ってましたよ。
ぼんやりですね。正直SFを名乗ったらダメなんじゃないかってくらいぼんやりです。現代ドラマにしようかとも思ったんですけどね。
でも、その辺り、納得して読んでいただけたようでなによりです。
文章の方に言及してくださりありがとうございます。
これはこの世界ならではの描写みたいなものを楽しんでいただけたらいいなと思って書いたものなので、そういう読み方をしてくださって嬉しいです。
この度はお読みくださり、ありがとうございました!
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
「どうしてバスジャックをしようと思ったんですか?」の返しが「妹が錆びた」とはさすがでした!
作者からの返信
坂井令和さん
コメントありがとうございます!
奇妙な会話劇に言及して頂けて嬉しいです。こだわった部分でしたので。
それに、素敵なレビューもありがとうございます!
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
不思議な物語でした…語り手の女の子の反応も自分の斜め上をいくものでしたから。
でもバスジャック犯になるよりも友達になるのは難しい…確かに!
作者からの返信
一宮けいさん
コメントありがとうございます!
斜め上と言って頂けて嬉しいです。ズレた世界を描きたかったので。
罪を犯そうとして犯すことは簡単ですからね。そのあとは大変な目に遭いますが。
酸化少女とバスジャックへの応援コメント
ロボットのようでもあるし、特殊な人間のようにも思える女の子。正体は判然としませんが、確かなのは愛されているという実感がないと錆びていってしまうこと。このあたりの感覚がとても生々しく描かれていて、不思議な実在感を覚えました。そしてささやかな希望を残したラストも、読み終わった後で言葉にならない温かさを残してくれました。いい作品ですね。
作者からの返信
我破 レンジさん
コメントありがとうございます!
まさしく仰る通り、正体が判然としない作品です。比喩としてとらえてもらっても、未来のアンドロイド的なものとしてとらえてもらっても、どちらでもいいかなと思って書きました(一応SFとして書いてはいますが)。
だから「生々しい」と言われてとても嬉しかったです。
身近なものとしてとらえて頂けたならば、また嬉しいです。
Twitterでの感想も大変ありがたく頂戴いたしました。
読後、我破 レンジさんを温めたなら、大変光栄なことと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!