3章 アポカリプス
第29話 興味深い話
第29話 興味深い話
5月24日午前8時30分リュール達は
「今から出発しないと着く頃には夜になるよ。」
「はいよー。こっからテンペストまで95キロメートルってとこか。」
「それは直線距離で言えばの距離だよ。歩くなら170キロくらいあるよ。」
「マジかよ・・・めんどくさいな。」
「しょうがないよザザ。途中で電力車に乗るから少しは楽な方だよ。」
<電力車とは現実で言うところの電車に近い物です。>
3人はザザの友人のいる学園を目指して行った。道中は特に何もなかった。と言うよりかは、観光もハプニングもなくただただ目的地に向かってただけなのだ。
------------------------------------------------------------------------------------
同時刻クロノスは書庫で1人考え込んでいた。
「うーむ・・・ザザはそこまで苦戦しないが・・・リュール。あいつが鍵だな。私が本当に望む究極の世界に繋がるただ一つの手掛かり。かつての私の師はそれに気づいた。ゆえにカルラを殺そうとして負けた。殺そうとせず、利用していれば良かったものを・・・師は究極の世界を望まぬとは、愚かであった。」
クロノスは1人で書庫から謎の禍々しい本を取り出し、不気味な笑みを浮かべ書庫を後にした。
------------------------------------------------------------------------------------
テンペストの中心街にある学園にてザザからの手紙を読む1人の男の子がいた。
「なるほどね・・・興味深いな。・・・あいつと会ったら聞いてみるか。」
彼は外套を深く被り長弓を背に負い訓練場を後にした。彼はザザの言っていた少年で、名をギメル=ギルガルド。使う武器は長弓と短剣(基本長弓を使っている)
得意な属性は風と雷。短剣の扱いにも長けており、近、遠距離とも戦える。
「ザザは僕達に最高のプレゼントをしてくれるみたいだ。楽しみでしょ?弟よ。」
------------------------------------------------------------------------------------
ザザはもう1人に手紙を送っていた。だが、それが届くのはいつになるか。彼女はどこにいるのか分からないのだ。2人目の協力者は女の子。彼女は槍の名手だ。情報はそれしか無い・・・なぜなら、一切も言葉を発さない。ザザ以外には。彼女の紹介はまたいつの日か語ろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます