第28話 悪意を止めるために

第28話 悪意を止めるために


 5月23日午後11時30分病院の屋上で、クロノス達の計画を知ったリュールは一つの目標をクリアするために必要な事を考えていた。


「まず僕達は、今よりも強くならないといけない。パラドクスの強さは桁違いだったし・・・」


「後、仲間も増やさないとな。俺ら3人じゃきついぞ。」


「ザザ・・起きてたのか。」


「まあな・・リューラはまだ目を覚さない。傷が思ったより深いらしい・・」


「じゃあここを出発するのは遅れそうだね・・・早く止めないと・・」


「そういうリュールも傷が深いんだからあんまり動くな。傷が広がるぞ?」


「わ、わかってるよ。そういえば仲間を増やすってどうするの?まさか計画の事をいろんな人に話しまくるの?」


「違う違うwww例えば各国にいろんな学園があるだろ?そこに行って協力してくれるか聞くんだ。」


「なんで学園なの?」


「昨日計画を伝えたけど、その中には学園の破壊もあったろ?だからそれを阻止するためにもって事だぜ。」


「なるほど!」


「それにここの学園に俺の知り合いがいるから頼んでみるわ。」


「ありがとう。っともうこんな時間か・・寝ないと。」


「また明日な。おやすみリュール。」

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 5月24日午前1時37分。リューラは目を覚ました。パラドクスにナイフで刺された傷跡は今も少し残っている。


「ここは・・・そうだ!私はあの時・・」


「リューラ!良かった!目を覚ましたんだね!」


「あ、お兄ちゃん。ここって・・・」


「病院だよ。あれから・・・2日くらい経ってるかな。」


「そっか・・あの時・・・ねぇ、お兄ちゃん。」


「なに?」


「あの人が言ってた事、本当なのかな。」


「・・・うん。ザザからも確証を得た。」


「なら、止めよう。あの人の言ってた計画を!」


「リューラ・・・あぁもちろん!なら、今日の日が出た頃に話すよ。少し覚悟していてほしい。」


「分かったよ、お兄ちゃん。」

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 同日午前7時00分。3人はクロノスの計画レクイエムを止める為に話をしていた。


「リュールには言ったが、パラドクスを含む4人の幹部の能力と素の強さは別格だ。俺たち3人でどうにかなる相手じゃない。だから仲間を集める。そして、俺たちもレベルアップをする。これが今の所の目標になる。」


「・・ザザは元々その仲間だったんだよね。」


「・・・あぁ。そうだ。」


「でも、お兄ちゃんが信じるなら私も信じるよザザの事。」


「ありがとう。」


3人は新たな仲間を探しに西に10km程行くとある国、テンペストに向かう事にした。

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