第24話 やっちゃえ漢詩①

 漢詩、みなさんも習ったでしょう!

 漢詩、七言絶句とか五言絶句とか、律詩とか。


 五言なら偶数句の最後、七言なら第一句と偶数句の最後に韻を踏む。

 あー、面倒にも、四声とか平仄とかのルールもあったよなーー!!


 あー、面倒だよなー、他にも、ちょっとあったりするし。


 そう、メンドクサイのだ。


 で、それでもなぜに漢詩なのか?

 漢詩を学ぼうと、私は言うのか?


 結論、それは、日本人の文芸だから、だよ!

 書き下し文、これは日本人の文化だ。

 それに、古典文学の中心は詩なのだ。

 そして、漢詩の素養は、戦前までは必須だったんだ、特に文字を書く文筆家には。

 

 いや、今はそんなの関係ねーよ!

 そう思うのは自由だ。

 でも、漢詩はもちろん漢字だらけだよ。

 で、漢字って、やっぱ、モノを書いてたら、その知識が必要なのは当たり前。

 で、漢字をどれだけ知ってる?

 たぶん、教育漢字程度でしょ?


 ちょっと、漢字の大元の中国での意味とか、詩に出てくる知らない文字とか熟語とか、そんなのを知りつつ、詩の内容とかも漢字で表現されてるので、その漢詩ってのをやってみない?って話です。

 それに声に出して読むと、なんか感じるものがある。


 それもそのハズ、漢詩っていうのは、歌だったんだから。

 えっ、知らないの?

 詩経にある詩も、李白や杜甫の詩も、全部、アレは歌うものだったのだ!


 王之渙おうしかん(生没年不詳、740年頃の人)の作った詩は、出来る度に、メロディが直ちに町中に流れたとか言われてます。

 この王之渙と王昌齢おうしょうれい高適こうてきの3人が、歌いに、誰の詩を歌うのかを競ったという話もあります。


 楽府がふじゃね、それって?

 はい、ちょっとカジッテル人、そんな事を言います。


 では、そもそもの3千年前の詩経とは、どんなモノが集められたのか?

 それは、民衆の歌を集めたモノだ。

 何故か?

 それは、古代、採詩の官という役人が各地を回って流行り歌(民謡)を集めることをしたのだ。

 何故か?

 それは、歌は時世を良く表すからだ。


 三国志を読まれた人も多いと思う。

 そこには、時々、流行り歌が出てくる。

 それなのだ。

 そういう流行り歌は、風刺であったりもして、殷や周では、民衆の歌を集めて世論調査をしたってこと。


 そして、歌なのだから、調子があるわけ。

 旋律とか、節とか、メロディとか。

 そして、旋律にあわせて作るのが、楽府なのです。

 まずは、メロディありきが楽府。

 そのため、楽府は替え歌のことなのです。

 即興的に作った歌のことです。


 さて、漢詩を勉強しようとか、ハードル高くない?って思うでしょ。

 でもね、もう受験生でない私とかの社会人は、面白くなければ止めたらいいという自由さがある。

 だから、そう思えば、挑戦する?勉強する?垣根は非常に低いのだ。


 これは、漢文(漢詩)に限った事ではない。

 古文とか、日本史とか、世界史とか、聖書とか、英語とか、化学に物理、数学とか、などなども。


 語学は、やりたい!

 でも、時間がない、お金ももったいない、難しかったら挫折しそう。


 まあ、そういう感じの社会人は多い。


 英語なら、TOEIC、TOEFL、英検などの資格認定試験を受けさせられるところもあり、仕方なく英語を学ぶ人もあるでしょうが、そうでない人間、別に英語とか喋らなくても生活に支障のない人間は、その動機が弱いかもしれない。


 ええ、ええ、もちろん、それでもいいのだ。

 何か興味のある、ちょっとこれ知ってると楽しいかもと思うモノで構わない。


 例えば、山や野原や畑に出た時、こんな花が咲いてた、何だろう?

 この草、食べられるのかな?

 このキノコ、真っ赤だけど食べられるのかな?

 あの鳥、綺麗な声で鳴いてるけど、何ていう名前?


 そんなことで、ちょっと調べてみるのも良い。

 ここは、カクヨムなので、バードウォッチングの事を書かれているモノを読むのも良い。

 私は、ちょっとだけ読んだw


 そこから、ちょいと知識を仕入れたら、後は、自慢したらいいのです。


 あっ、あそこに輝いてる星、とっても明るいけど、何て言う名前?

 それは、おとめ座のスピカ!

 ああ、おとめ座って、春の星座なのか!

 で、このスピカは、春の大三角の一つで、あとの二つは?


 おおーー、今だと、夜の8時や9時だと、冬の大三角も見えるんだ!

 その一つのアレが、おおいぬ座のシリウスで・・・・。


 はい、こんなことを言ってみたくない?


 なに、まだ外に出るとくしゃみが出るから?


 なんですと!

 私は、それでも夜空を見に行ってるというのに、なんたる怠惰な!


 というわけで、たまには忍耐も必要だけど、それ以上に、楽しいw

 あれ?

 そうそう、漢詩の話だったねww


 でも、もう長くなったので、最後に、超有名なこれを。


『子曰、学而時習之、不亦説乎。

 有朋自遠方来、不亦楽乎。

 人不知而不慍、不亦君子乎。』


『子曰く、学びて時に之を習う、亦説(よろこ)ばしからずや。朋有り(ともあり)、遠方より来る、亦楽しからずや。人知らずして慍(いきど)おらず、亦君子ならずや。』


『学問を学んで時々それを復習する、喜ばしいことではないか。

 友達が遠くから来てくれる、楽しいことではないか。

 人に名を知られないからといって恨んだりしない、君子ではないか。』


 うーーん、白文を上げたら、長いねww


 さて、終わりにしようと思ったけど、「時にこれを習う」っていう習うの解釈。

 復習っていうのが一般的だけど、実は、マネをするという意味がある。

 マネをして、身につけるという事にする。

 だから、解釈を手直しすると。


「学問を学び、時期(チャンス)が来て、学んだことを実践する。

 そうして名声を得て、遠くから友が来ると楽しい。

 でも、名声を得なくても、嘆かず、楽しく学んでいく。」


 そのように解釈するのが、最後の文がしっくりする。

 真ん中の文は、遠方から友達が来たので楽しいという文字通りだと変だし、教科書的な、同じ学問をする仲間と語り合うとか、それだと、最後の文が唐突過ぎる。


 ここの話は、学ぶという事の考察なのだとするなら、学ぶことは楽しい事であり、誰の為でもなく、それを自分なりに実践していくこと自体が素晴らしい事なんだって話だと思いたい。


 最後、詩ではなかったけどね、まあ、流れでww

 次は、ちゃんと詩をやるから!(#^.^#)


 でわでわ、本日はここまで!

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